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"indigo la End ONEMAN TOUR2020-2021 「夜警」』@愛知.日本特殊陶業市民会館ビレッジホール かんたん感想【ネタバレ無】

11月23日に名古屋で開催されたindigo la Endのワンマンライブを見て参りました。

2月のZeppナンバーガール以来、実に9ヶ月振りの生ライブ。本当はあるはずだった生ライブの大半が中止になってしまい、中止ではく延期になっているものを僕自身把握できていないほど。この9ヶ月はあまりにも早く過ぎたようでもあり、あまりにも長かったようでもあり。

そんなこの1年に思いを馳せつつも、やはり9ヶ月振りのライブに緊張すら覚えながら向かった金山ビレッジホール。indigoのライブを見るのは去年のRIJF以来だけど、ワンマンを見るのは多分4、5年振り。

全編通して印象的だったのはindigoは本当にテクニカルなバンドということ。恋愛の苦さや痛みや切なさをメインテーマに据えつつ、死や命の匂いを広かに漂わせ、見ているものを蒼々とした哀切の世界に誘うのが彼らの歌詞のメインテーマだけど、その世界観は盤石かつ技巧派な楽器隊があってこそ成り立っているんだなと思った。佐藤栄太郎による手数の多いドラムのビート、後鳥亮介が生むベースのうねり、長田カーティスのギターが導くメロディ、川谷絵音の儚げなボーカル。それらが運然一体となって初めて生まれる切実な藍色の感情。シンプルにやっぱりめちゃくちゃにいいバンドだなと思ったし、これから先もどんどんバンドとして良くなっていくんだろうとも思った。そしてこれからもずっとこういうテーマを歌い続けて欲しいとも。

2部制ということも、それは多分コロナの関係で短くなければならないということもあり、1時間半というコンパクトなセットだったけど、その分濃密な時間だった。

まあ、そうなるだろうとは思ったけど、ライブの1曲目、1音目で泣いてしまった。毎月1、2本のペースで何かしらライブに参加してた当時ですら、毎回1曲目はグッと来てたけど、やっぱり今日は特別だった。当たり前が当たり前じゃなくなった今の世界でも、できる最大限を表出しようとする全てのバンド、アーティストに感謝しかない。これからまた、ライブやイベントが中止になるような動きがあるけれど、これ以上そういうバンドやアーティストが苦しむような形にはしないで欲しい。


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