関ジャム「売れっ子プロデューサーが選ぶ2019年間ベスト10」感想編
先日このnoteに「関ジャム」売れっ子プロデューサーが選ぶ2019年間ベスト10のプレイリストをまとめた記事をUpした。
あくまでも自分が振り返るために作ったプレイリストを「どうせなら」とnoteにUpしたのだが、これがとても好評だった。
そんな折、いつもTwitterでお世話になっている西川タイジさんにでこんなことを言って頂いた。
そのアイデア、頂きます!ということで箇条書きな感じで感想を。
・2019年にバズるのはmilet?
今回の企画で2人以上に選ばれた「まだ無名に近いミュージシャン」は「milet」と「長谷川白紙」。
毎年この企画を見ていると、大体2組くらい注目の新人!みたいなミュージシャンがここで紹介されて、大体それはふたり以上のプロデューサーに選ばれがち(例外もある)なんだけど、そのどちらもバズるってのは正直あまり見かけない。2018年初の同企画では「あいみょん」と「吉澤嘉代子」が2人のプロデューサーに選ばれてて、結果あいみょんが一気にバズったし、昨年は「King Gnu」と「Tempalay」、「中村佳穂」あたりが選ばれてて、結果一番バズったのはKing Gnuだった。そもそも「バズる」「バズらない」みたいな視点だけでこの番組を見るのは不健康かな…と思うけど、その部分もこの企画の重要な視点だと思う。そういう意味で今年バズりそうなのは長谷川白紙よりは大衆ウケしそうなmiletの方かなと。
・Mrs.Green Appleはずっと選ばれている
Mrs.Green Appleは2016年の最初の企画以来ほぼ毎年この企画で選ばれてて、もうRIJFとかでもメインに立ってるくらい売れてるんだけど、バズったっていうほどのムーブメントを起こせてないのは何故なんだろうなー。
キャッチーだしポップなのだけど、どうも行き切らない印象がある。何かふとしたキッカケでヒゲダンくらいドカンと行きそうな印象。良いタイアップとか付けば、あるいは。
・RAD「愛に出来ることがまだあるかい」が横綱相撲な理由
RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」を蔦屋さんが「横綱相撲」って言ってて、その理由を「ストリーミング全盛の中で、これだけじっくりAメロ歌うのは出来ない」という旨の話をされてたんだけど、それって身も蓋も無いことを言えばRADが一部楽曲を除いて殆どストリーミング解禁してないからじゃんねーと思ってしまった。ストリーミングでウケることだけを狙って曲作るのは面白くないけど、でもストリーミング配信してないミュージシャンを「ストリーミング全盛時代にこの構成はスゴイ!」って持ち上げるのもなんかなーと。
・髭男めっちゃ評価されとる
Official髭男dismが改めてこのタイミングでめちゃめちゃ評価されててビックリ。まあそりゃあ去年の顔みたいな存在だし、実際曲めちゃめちゃ良いしなぁと。King Gnuもそうだけど、技巧派なのにグッドミュージックってとこが凄まじいなと。例えば「Pretender」ならBメロの韻の踏み方、しっかり韻踏んでるのに日本語としても全然崩れていないところとかスゴイなと思う。技があって専門家や同業者もちゃんと唸らせて、マスにもウケるって、音楽家として最高の評価のされ方だと思うし、大御所のミュージシャンにすら影響を与える存在になってる気がする。ポップスの在り方は2020年、ますます変化する。
・忘れらんねえよが2位に選ばれてうれしい
僕が自分のブログ「Hello,CULTURE」のベストソング2019で1位に選んだ忘れらんねえよの「だっせー恋ばっかしやがって」をいしわたりさんが2位に選んでくれたのは嬉しかったなー!誰もの胸に刺さる曲じゃないのは承知で、でも刺さる人にはとことん刺さるこの曲、もっと広まると嬉しい。
・各プロデューサーの音楽の聴き方がランキングに表れてる?
前述した通りストリーミングサービスでプレイリストを組んでnoteで公開したんだけど、それで気が付いたのが各プロデューサーのストリーミングへの距離感。以下、各プロデューサーが選んだ10曲に対して、ストリーミング配信されている曲数を纏めてみた。
いしわたり淳治・・・7/10曲
蔦谷好位置・・・10/10曲
mabanua・・・9/10曲
いしわたりさんはあまりストリーミングで音楽聞いてないのかな?という印象。蔦谷さんはかなりストリーミング寄り。mabanuaさんはどちらでもない…?偶々なのかもしれないけど、プロデューサーの音楽の聴き方も様々だなと。
まとめのようなもの
個人的に関ジャムのこの企画にはスゴイ思い入れがあって、2018年当時好きになりたてだった吉澤嘉代子がこの企画をキッカケに凄く名が知られるようになったのが本当に嬉しくて。僕もこの企画から新しいミュージシャンを好きになったり、元々好きな人がここから売れてくれないかなと思いながら毎年見ています。各プロデューサーさん達の解説もとても参考になります。やっぱり長いスパンで続けてほしいなと思います。
この記事が参加している募集
社会人の傍ら、ライターを目指して奮闘中。サポート頂けたら励みになります。ライター活動の資金にさせていただきます。