玉座の闇4魔王復活 開催レポート

2022/11/12にマーダーミステリー玉座の闇シーズン4 魔王復活を大阪で公演しました。昨年のシーズン3から引き続き進行役に朱鷺田先生をお招きしての開催です。

せっかくなので開催までの道のりをnoteに残しておこうと思います。半分は忘れっぽい私自身に向けての備忘録ですが、同様のイベントを企画される方の参考にもなれば幸いです。前提として大阪の区民会館で朱鷺田先生を進行役にお招きしたイベントの活動記録であることをご理解ください。ちなみに私自身もプレイヤーとして参加したため、自分へのネタバレを回避するために少し変わった工程をいくつか踏んでいます。

第一段階 日程調整

一番最初にやるのは企画立案と日程調整です。ざっくりと半年以上前には企画を立て始めましょう。ちなみに11/12に開催された今回のイベントの開催を告知したのは5月です。半年以上という期間を取るのは会場を押さえるために半年前には日程を決める必要があるからです。詳しくは後述。

朱鷺田先生にメールかDMで開催相談をします。この段階でGM謝礼などの金銭面の調整や宿泊などについて打ち合わせしておきましょう。大阪の公演では朝から東京を出発して、昼に現地入り、終了後は大阪で一泊するという流れで動いてもらいました。場所によっては日帰りで済む場合もあるし、2泊してもらう必要があるので、朱鷺田先生の当日の行動についても打ち合わせしておきましょう。

日程調整で第一に確認するべきは朱鷺田先生のご予定です。時点でプレイヤーの都合が付きやすい日程に視点を合わせて決めます。

ホテルや新幹線のチケットはこちらで取りますが、ホテルは可能な限り早く取った方が安くなります。新幹線は1ヶ月前まで発売されないので、1ヶ月前になるまで待ちましょう。ちなみに新幹線のネット予約は本人以外できないので窓口で紙のチケットを取ることになります。また、じゃらんなどで取り扱っている新幹線とホテルがセットになったセットプランも本人以外予約できません。

第二段階 会場探し

日程を決めたらすぐに会場を押さえましょう。会場の大きさは{プレイヤー人数×3}の収容人数を目安にします。玉座の闇はLARPの面があるのでそれなりの広さが必要になります。
ここで問題になるのはそれだけ広い会場となると選択肢が多くないということです。同じような条件の会場が少ないぶん、早期に予約が埋まる可能性が高いので誰よりも早く会場を押さえるために動く必要があります。大阪の区民会館は半年前から窓口予約が可能になるので、開催半年前に窓口で予約しましょう。コスプレをする人がいるなら会場の他に更衣室とする部屋を借りるのがマスト。1部屋を時間別に男女分けするか、男女別に2部屋取るかは、予算と会場の部屋数との相談になります。

区民会館は収益があがらなければ、部屋を安く借りることができます。しかし、場所によっては収支報告を提出しなければならない場合もあります。その他、飲食の条件なども会館ごとに異なるので利用条件については窓口でしっかり確認しておきましょう。

第二段階 プレイヤー募集

このイベントを企画する上で最大の難関となるのがプレイヤー集めだと思われます。何せ最大28人も探さなければならないので、ツテがないとかなり厳しいです。ちなみに私はTwitterなどのオープンな場所で募集せずに紹介制で募集していました。理由はその方がトラブルが起きるリスクが低く、万が一トラブルが起きた時にカバーしやすいからです。そのおかげで直前までプレイヤー集めに奔走することになりましたが……

第三段階 キャラクター分け

コスプレを行う参加者がいる場合はハンドアウトなどを事前に配布した方が良いでしょう。その場合は早めにキャラクター分けをしておく必要があります。

事前配布物は進行役マニュアルに各キャラクターの所持アイテム一覧表があるので、それを確認しながら分けます。ネタバレ厳禁なのでマニュアルを見る際は十分注意して必要最低限の項目のみ見ることが重要です。

郵送方法は住所がわかるなら普通郵便で、匿名配送が必要ならヤマトの匿名配送が便利です。

ちなみに、コスプレ衣装を用意する際に海外通販などを使用すると配送に2ヵ月以上かかる場合もあるので事前配布は開催3ヵ月前にしておくのが望ましいでしょう。

第四段階 タイムスケジュールの設定

単純に作業量が多くて大変なハンドアウトの配布が終わると少し余裕ができるので、当日の進行についても詰めて行きます。なお、開始時間や解散時間はプレイヤー募集のタイミングで尋ねられることがあるので、そこだけは最初の内に決めておきましょう。

今回は以下のタイムスケジュールで進行しました。ぜひ参考にしてください。

受付・設営・衣装替え:
9:30~12:00

更衣室時間割り
9:30~10:30 男性
10:30~12:30 女性
12:30〜12:55 男性

プレイ時間:
13:00~19:00(想定プレイ時間4h+休憩1h+感想戦1h

ゲーム終了後は自由解散

撤収・衣装替え:
19:00~(完全撤収21:30)

更衣室時間割り
19:00〜20:00 女性
20:00〜21:00 男性

主催の仕事はゲーム開始の準備とゲーム終了後の撤収で、ゲーム進行は朱鷺田先生に任せられるので気が楽なのもデザイナー公演のいいところ。

第五段落 当日の運営準備

当日の運営は1人ではできないので、早いうちから参加者の中から有志スタッフを募って役割分担をしておきましょう。また事前準備も時間をかければ一人でもできますが、やることが多くて大変なので分担できるなら積極的に分担していきましょう。

必要な役割としては
・受付
・設営
・更衣室の管理
・朱鷺田先生の送迎
などがあります

受付
・参加費の徴収
・名札受け渡し
・体温計測
・大阪コロナ追跡システム登録
(コロナ追跡システムのQRコードを事前に印刷して受付に置いておく)
・ハンドアウトの確認
(ハンドアウトを当日受け取りにしている方にハンドアウトを渡します)

▼設営
玉座の闇にはLARPの要素もあり、プレイヤーが縦横無尽に動き回るので、動きやすいセッティングが重要。今回は部屋の真ん中にスペースを確保するため、机を壁に寄せて配置しました。

▼更衣室の番
上記の時間割りで更衣室の入れ替えをスムーズに行うためや、部外者の侵入を防ぐため、更衣室の前には常に人がいる状態にした方が良いです。

その他、用意するもの
・名札
(プレイヤー名とキャラクター名、所属国の情報を入れると良い)
・参加者名簿
・大阪コロナ追跡システムのQRコード
・会場前や控室の前に貼るイベント名を書いた紙
・予備の玉座の闇
(ハンドアウトの紛失などに対応するために予備がある方が望ましい)

まとめ

今回の玉座の闇シーズン4は参加費3000円、参加者28人で最終収支は6000円の赤字、それでも東京の公演に行くよりは安上がりだし、プラスにするなら4000円ぐらいまでならマダミスの参加費としては常識の範囲内に収まる。あと、当日に現金でまとまったお金が入るので、収支計算するまでは儲かった気がして幸せになれます。

マーダーミステリーをプレイヤーとして遊ぶ上で最も大きな障壁が進行役を誰にするかということです。気軽に回せるパッケージならプレイ済の知り合いに頼むか、専門店に行くという選択がありますが、店舗公演が少ない作品や大がかりな準備が必要になる作品ではそうした選択も難しくなります。LARPとマーダーミステリーの要素を併せ持ち、最大プレイヤー人数28人の玉座の闇はその最たるものでしょう。しかし、デザイナー公演を主催してしまえば万事解決です。このnoteを読んでいるあなたも、一度しか遊べないマーダーミステリーだからこそ、その一度にデザイナー公演をやってみてはいかがでしょうか。

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