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玉座の闇5帝国の黄昏 開催レポート

 2023/9/10にマーダーミステリー玉座の闇シーズン5帝国の黄昏を大阪で公演しました。昨年のシーズン4から引き続き進行役に朱鷺田先生をお招きしてのデザイナー公演です。

 例によってネタバレになる感想を公開できないので、主催側の開催レポート(と言う名のただの苦労話)をまとめようと思います。公演の感想については、ぜひTwitterで「玉座の闇」を検索してください!
 
前回の開催レポートでは開催までの具体的な道のりをまとめたので、今回は別角度のレポートを残しておきます。


前回からの変更点(よかったこと)

・イベントフェイズの各キャラクターの行動を進行役が整理している間に休憩を取る。休憩中も密談可。
 これにより、当初タイムスケジュールに組み込んでいた1時間の休憩が圧縮されて、14時半開始でも18時に終わることができました。交渉フェイズも実質10分ほど伸びて、前回よりもゲーム時間は短いが誰かと話している時間は長いように感じました。

・ゲーム開始前に1人づつ軽い自己紹介をする。
 今回、はじめましての方も多かったので顔と役を一致させるために1人1分程度の自己紹介時間を用意しました。PLが27人もおり、ゲームが始まると各々の目的優先で動くため、目的によっては1度も絡まないキャラクターもいます。しかし自己紹介時間だけは全員の注目を集めるため、この時の印象がゲームに大きな影響を与えることになったようです。

・机の配置を変更
 去年と同じく75人入る会議室を借りていました。しかし、参加人数に対して3倍のキャパのある箱なのに机を配置するとなぜか狭く感じるのです。去年は若干の狭さを感じながらも決行しましたが、今回は時間に余裕があったので、試行錯誤して前回から以下のように配置を変更することにしました。

 GM側の机の短辺は、GMに背を向ける形で座ることになるので、そこには椅子を配置せず、長辺2人×2人、短辺1人の5人掛けの机を6卓用意しました。GM席の向かい側の机を撤去したので、PLの行動範囲がGM席の向かいの壁まで広がって、前回より部屋を広く使えた気がします。

・集合写真
 前回の集合写真は参加者だけで楽しむための全員の集合写真のみだったので、SNSなどにアップできませんでした。そこで今回から公開OKのメンバーだけで集まった集合写真も撮影することにしました(ヘッダー画像)。
また、個々人で撮影会も行われていたので、前回よりもTwitterの感想に写真付きが多かったように感じます。やっぱり衣装まで用意して遊ぶLARP的な面もあるので、写真付きの感想は多い方がいい。

・打ち上げ会場の事前予約
 前回は最終撤収の21時半まで会場にいる前提で打ち上げの時間を伝えていたので参加できない人が多かった。だが実際のところ終了後の着替えは早く終わり20時~21時の間で撤収できたため、打ち上げ参加者も店側もバタついてしまいました。なので今回は20時~21時の間で打ち上げ会場を席予約だけすることにしました(店側のミスで18時予約になっていて危うく入れないところだったが)。
 結果的に20時半に入店できたので、次回以降も事前に席予約することにします。

次回以降の改善点

 プレイヤーは9時半~12時の間に入場してもらうようにしていました。その結果、コスプレ勢は10時半ぐらいには会場入りしていましたが、コスプレしないプレイヤーは12時ギリギリの到着が多く見受けられました。しかし、早く入場したプレイヤー間では既に顔合わせや雑談によるハンドアウトの内容に触れない範囲で公開されている情報の裏読み会やキャラクターの印象操作といった情報戦が繰り広げられていたのです(裏読みは盛大に外れていたが)。

 早期入場組とギリギリ組の情報格差を考えると入場はあと1時間早めてもいいかもしれないような気がします。問題は情報戦だけでなく、私が11時半~12時半まで朱鷺田先生と新大阪駅で合流するため会場を離れるので、その間に来た人と顔合わせができないのがつらい。前回の参加者の紹介で参加していて自分とは面識ない方もいるので会場に戻ってきたらなんかめっちゃ人増えてて、「え…誰…?」ってなる。


開催の裏側

開催準備はほぼ前回レポートに沿って行いましたが、今回の開催は、
・コロナ
・プレイヤー募集
・台風
にかなり振り回されました(コロナとプレイヤー募集に悩まされるのは例年通りではあるが)。
 その中でも印象的だった出来事を開催の裏側と題してつらつらと並べてみます。

コミケでの虫の知らせ
 8月の夏コミでは出展者として参加して新刊を頒布していましたが、斜向かいのサークルで朱鷺田先生が売り子をしており、玉座の闇のパッケージも販売していました。昨年は予備のパッケージを確保していなくても問題なかったので今回も予備なしで開催する予定でしたが、朱鷺田先生がコミケに玉座の闇のパッケージを持ち込んでいることを知った時、なんとなくこの場で予備を確保しておいた方がいい予感がしたので予備パッケージを購入することに。結果的にはこの判断が正解だった(こういう時の予感はほぼ確実に当たるのだ)。
 ただ、予備パッケージは今後使うことがなく、もったいなさを感じながらいつも確保しているので、次からは予備パッケージに頼らない方法を考えたいところです。

 以前PDFダウンロード販売のGMレス・オンセ対応マダミス「5つの柩」を遊んで、PDF版のマダミスの便利さを痛感したので、玉座の闇もぜひ価格1.5倍ぐらいでパッケージにPDF版ハンドアウトを付けてほしいところです。キャラクターごとにファイル分けしてメール送付で準備完了!アイテム類は当日配布で。

 パッケージにPDF付けてもらうのは冗談としても、次回から郵送やめてPDF送付するのは結構本気で検討中。とはいえマダミスなので自分でPDF化できないのが難しいところ。ココナラでPDF化依頼しようかな。

コロナとニアミス
 
開催2週間前に難波で定期開催しているオープンボドゲ会で参加表明していた友人がボドゲ会のことを完全に忘れてすっぽかす事件が起きました。参加自由のオープン会なので不参加だったことは大した問題ではないのですが、数日後にその友人がコロナを発症して1ヶ月近く寝込むことになったのです。もしあの日ボドゲ会に参加していたと考えるとゾッとします。毎年主催の運頼り運営なのでツキが尽きたら終わりです。これまで行きつけの神社に多めにお賽銭入れて対策してきましたが、この前久々に参拝したら鳥居くぐったとたんに土砂降りになって夜なのに本殿がはっきり見えるぐらい近くで雷落ちまくりの大荒れだったのでダメそう。

▼▼オープンボドゲ会、次回開催は10/21。▼▼
▼▼初心者歓迎のオープン会です。ぜひご参加ください▼▼


中止だった時の損失へのプレッシャー

 開催2週間を切ると、中止になった場合の金銭的・時間的損失を三日置きに勘定して憂鬱になる日々を繰り返していました。こうなると仕事でもプライベートでも報連相に敏感になり、筋を通すことを最重要視する仁義モードに入ります。別件で卓予定を一方的に反故した相手をもっと信用できる知り合いと差し替えようかという考えが頭をもたげ、疑念だけでチェストするのは良くない裏切ってからケジメつけさせればいいと自分に言い聞かせて溜飲を下げる日々が続きました。
 結果的に杞憂に終わって良かったです。本当に。心の中の足利貞氏がウォームアップを終えていたので出番がなくて何より。

直前のキャンセル続出
 
1週間前になって仕事や病気によって参加できなくなる方が相次いで出ました。幸い代役はスムーズに見つかったので開催には影響なかったですが、うち一人は別のイベントの説明会の後に飲みに行く流れになり、飲みの席で日程を勘違いしていたことが判明したので、あの時説明会に参加していなかったら、さらに飲みに行かなかったら当日まで日程を勘違いしたままだったかもしれないわけです。運だけ運営……

台風
 開催の3日前には台風13号が9/9に東京を直撃するとの予報が出ていました。台風で新幹線が止まると朱鷺田先生が大阪まで来れない可能性があるため、心配でしたが、9/10には熱帯低気圧になっており新幹線の運行にも影響は出ませんでした。東京の台風を心配していたら大阪の天気を調べるのを忘れて私が傘を忘れたぐらいの被害で済みました。これがもし9/9開催だったら(ry
 これまで11月開催だったので台風の心配はなかったですが、9月開催だと台風のリスクがあることを思い知りました。万全を期すなら次回は10月以降の開催にする方がいいかもしれません。


お金の話

 区民センターを会場としているため、商業活動として扱われると色々面倒な対応が増えるのでボロ儲けすることができません。会場には毎年カンパで開催しているものとして割安で利用させてもらっています。そのため、費用はプラマイゼロに収めるのが理想です。実際のところ2-3万ぐらいなら主催のポッケに入れても会場側は気にしないはずですが(そもそも事前準備を時給換算したら釣り合い取れてないので)なんだかんだで毎年赤字運営しています。

 毎年赤字運営の建前としては、赤字前提の方が予算を気にしなくて良い分動きやすいし、参加者の立ち位置が”お客様”になることを避ける意味があります。当日運営は有志の参加者で、事前準備はワンオペで回しているイベントなので、お客様気分の参加者にまで手が回らない(幸い今までそんな人はいないが)ので、名目上赤字の”交流会”としています。

 しかし、当日の運営を手伝ってくれている方に何の見返りもないのも申し訳ないし、赤字が膨らみ過ぎると精神衛生上良くないので、来年は一般5000円、スタッフ3000円とかに変更するのを検討中です。浮いた分は朱鷺田先生の打ち上げ代金にするとかホテルをプール付きにするとかで帳尻を合わせましょう。3年目にもなると流れが固定化されてくるけど、こうしてレポートをまとめると、まだまだ改善できるところ結構ありますね。


告知

10/8のアナログゲームイベント『TGFF』で朱鷺田先生が
深淵第三版(発売前新作)
信長の黒い城
黒の新撰組 幕末鬼殺行(発売前新作)
のGMをされます(この記事を書いてる時点で完売)。

私も拙作「終末アイドル育成TRPGセイレーン」の物販とGMをしますので、ぜひご参加ください!

「16:30 ~ 18:00 90分卓 終末アイドル育成TRPGセイレーン 」https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/014b7fugi1a31.html#detail

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