小説「すずめの戸締まり」を読んで
新海誠監督の最新作、「すずめの戸締まり」の小説を読みました。今回は本作を読んでの感想と、タイトルの意味について、私なりの解釈を書こうと思います。
2011年3月11日
私は当時6歳で、保育園にいました。
関東に住んでいたので大きな被害はなかったけれど、テレビから凄惨なニュースが流れてくるのを見て、母に「テレビ消して」と泣きながら言った記憶があります。まだ幼かった私にとって忘れられない日となりました。
だから主人公のすずめが、あの日あの時、被災した子だったということがわかった途端、苦しくなってしまいました。フィクションなのは分かっていても、想いを馳せてしまい心が締め付けられました。
新海さんがこのアニメーション映画を作ることによって、当時のことを思い出す人もいるだろうし、その時生まれていなかった人や、海外の方にも知ってもらうきっかけになることと思います。どちらにせよ、あの大地震を忘れないための大きな役割を果たすことになるのではないでしょうか。
この作品は東日本大地震で母を亡くし、自身も被災をしたすずめが、12年たっても彼女の中で燃えていたあの日に一区切りをつけ、前に進んでいく物語、というふうに私は捉えました。
あの日を忘れることは決してない、けれども自分の中で12年の時を経てようやく一区切りをつける、それこそがタイトルにある「すずめの戸締まり」の意味だと私は解釈しました。
色々な人との関わりの中で彼女自身が成長していく姿も、とても素敵でした。
映画を見ての感想や考察も、また書くかもしれません◎
映画館での上映を楽しみに待とうと思います(˙ᵕ˙ )❕
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌱
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