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長期インターンで平凡大学生が無双した話

1. あれは大学2年生の3月のこと

就職活動が早期化する昨今の大学生。大学3年の6月1日に情報解禁されるサマーインターンシップの選考から就職活動は幕開けをする。

その時期をあと3か月後に控えていた私は誇張なしに将来についてノープランだった。有名企業に就職して安定した生活が出来ればいいかなくらい、、、。でも心のどこかで、「世間の価値基準(大企業、高収入万歳!etc..)に合わせて自分の進路を決めるのはもうやめにしないか?」とも思っていたんだと今振り返ると感じる。

そんな心の叫びに導かれたのだろう。長期インターンというものに挑戦して将来の夢を見つけようと思い立った。決心直後の行動力に定評のある私は早速長期インターンを紹介しているサイトに登録して、そこから直感的にいいなと思った企業2社にエントリーした。

1社目は「これアルバイトじゃーん!!」と私の中の寺田心が表出するくらいにあっさり受かった。実際に15分くらいの面接で終わったし、最後の方は「何曜日来れる?」って聞かれた。

対照的に、2社目の選考フローは鬼だった。一日おき3回の来社型講座受講+課題提出、とどめは社長の前で「あなたはどうしてここでインターンシップをしたいのか」についてのプレゼン15分。加えて入社後は週3日以上且つ週24時間以上の出勤が原則だった。

これらを聞いた会社説明会のあと、私は選考辞退の旨を連絡した。
週24時間以上の時間は学業の都合上確保できないから諦めるとか適当な嘘をついて。
自分には無理だと思ったのだ。

その次の日のこと。辞退した会社からこんなメッセージが届いた。

「週24時間以上というのは一定の成果を出すために妥当と思われる勤務時間であって原則に過ぎないです。今勤めているインターン生の中には週1日だけで成果をだしながらやっている人もいます。このあたりの私の説明が不十分で勘違いさせてしまったかもしれないです。もし選考辞退の理由がスケジュール的な問題であるのならばもう一度考え直してみませんか?」

このメッセージに私はとても感動した。会社から見たら沢山いる学生のうちの一人に過ぎない私に、ここまで誠実に向き合ってくれているのかと!
感動した勢いのまま選考辞退の撤回と、それから怒涛の選考フローを経てこの会社にお世話になっている。

2. あれこれ手を出しました

晴れて入社した私は経理業務、システム構築、データ分析、採用活動、VC資料作成と幅広い業務に携わらせてもらっている。

以下やってきた業務内容になる。今度ひとつずつ別のnoteで紹介したいなぁと思うくらいどの業務も学びがあった。ひとまず今回は、ひとことで得た学びを羅列しておく。

1. ~ビジネス入門~経理業務

どんなに些末な業務でも仮説を持って取り組め、作業者になるな。

2. やったことないんだが!?システム構築

綿密な計画立ては未経験者でもゴールに導く。

3. ぐちゃぐちゃのデータしかないじゃん!データ分析

全体のシナリオを描いてから手を動かせ。

4. 同い年ながら失礼します。採用活動

自分の言葉で語る内容は輝いている。

5. 一億を動かす大学生に俺はなる!VC資料作成

何が分かれば相手は納得するか?とことん相手の立場になれ。

3. 人生の教訓を得たよ

第2章で書いたように私はインターン先で本当に幅広い業務を体験することが出来た。どこにでもいる平凡な大学生だった私が、いつの間にか珍しい大学生に急成長した。
それぞれの場面で学びは沢山あったが、今回は20歳のガキンチョが僭越ながら「人生ってこんな風に回っていくのかな」と感じたことを2点紹介する。

1. 一時の感情に従ったら案外自分の人生広がるかも

これは私が①長期インターンを始めてみようと思い立ったこと、②選考辞退の撤回をしてもう一度挑戦したことの2つからきている。

どの二つもあの時冷静になっていたら、反対の選択を取る理由はいくらでもあった。例えば、「どうせ2年後に働かないきゃいけないんだから、大学生の間くらい遊んでおくべきだ」「今のアルバイト先別に悪くないし」「週24時間も時間割いたらパンクしないか?」etc…。

でもあの時、ぶわっと湧いてくるような熱い感情に身を任せて挑戦してみた自分がいたから今の私がいるのだ。冷静な判断は時として、自分の可能性を閉じ込めてしまうし、そのこと自体に気が付くことすら出来なくさせてしまうのではないかと感じる。

だから、私は何かの選択に迷ってもう判断材料が底をついた時はその時の熱い感情に身を任せてみようと思っている。

2.目の前のことへの全力投球はチャンスを呼び込む

これはインターンを通じて沢山の業務機会をもらった経験からきている。この前、私に沢山の業務が割り振られた理由を教えてもらえる機会があった。

「常に与えられた業務をやり切る姿勢が信頼に繋がって、色んなことを任せてみたくなった」だそう。

ここで大切なのは、「やり切った」「努力した」ということよりも、「純度100%で目の前のことに全力投球していた」ことなのではないかと勝手に思っている。
つまり「早くこのつまらない業務は終わらせてもっと高度な仕事をしたい」とか「これが終わったらあの仕事任せてもらえるのかな」とかそういった打算的な邪念を一切持たずに取り組んでいたことが評価されたのではないか。

(当時の自分は脳キャパ少なすぎてそんなこと考える余裕が無かったのが功を奏しているけれども笑)

全力投球型のタイプの人間は、自分から新しいものを求めに行かなくとも周りが評価してくれるから勝手に新しいことが舞い込んでくる。世の中そんな仕組みで出来ているのかもしれない。まだ自信はないけれど、そう思ってこれからも純度100%全力投球をモットーに自分の道を切り拓いていきたいと思う。






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