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仕事のための資格試験の勉強は必要なのか

金融機関に勤めること10年以上。
転職はしているものの、同じ業界にずっと身を置いていて思うことがある。

仕事のための資格試験の勉強はどこまでする必要があるのか。

どこの金融機関に勤めていても求められるのが資格の取得。
今の会社でも前の会社でもいろんな試験を受けさせられた。

過去の経験も含めて、今後どうしたいかを書いていきたいと思う。

業務に関係なく取得を求められる資格

例えば、事務職で入社をしても金融商品を販売するための資格を取らなければならない。
業務に直結していない資格でも取得していないと会社に居づらくなるし、人事評価にも影響する。

私が今までに取得してきた資格を列挙してみると、

【保険系】
・一般課程試験(生保の販売に必要)
・専門課程試験(一般課程より難しい)
・応用課程試験(専門課程より難しい)
・外貨建保険販売資格試験
・変額保険販売資格試験
・損害保険募集人一般試験(損保の販売に必要)
※基礎単位に加えて分野ごとに別途3科目合格要
・生命保険講座(8科目合格で修了認定)

【銀行系】
・証券外務員一種(投信の販売・先物の取扱に必要)
・証券外務員内部管理責任者
・銀行業務検定 財務3級
・銀行業務検定 税務3級
・銀行業務検定 法務2級
・銀行業務検定 事業性評価3級
・銀行業務検定 外国為替3級
・アシスタントコンプライアンスオフィサー

【その他】
・FP2級 個人資産相談業務
・日商簿記3級
・金融窓口サービス技能検定2級

ここに並べてみて、自分でもゾッとした…
私は何も資格マニアではないし、取りたくて取ったものはほとんどない。
というか、もはや一つもないと思う。

前職でも現職でも「これぐらいは受からないと」レベルの資格試験をたくさん受けてきた。
こんなにあれば、どれか一つぐらいは今の業務に直結してるだろうと思うけど、実はこの中に今の仕事に活かせているものは何もない。

受けさせるだけ受けさせておいて、試験勉強に耐え得る人間かどうか試してくるのが金融機関なのだということ。
結局、勉強している人だけが生き残れる業界。



上記の中には配属部署によって業務上必要に迫られて受けたものもある。
窓口業務でいわゆる「窓販」と呼ばれる販売業務には、保険の一般課程などの販売資格や証券外務員二種が必須だし、外国為替の仕事をしていた時は証券外務員一種が必須だった。

FPは持っていたら名札や名刺にそれを所持していることを記載できるから、お客さんにアピールする手段になっていた。
(知識を活かす場面は少なかったけど…)

こんなに数多く試験を受けてきた私は、大卒や院卒ではないしそんなに勉強も好きじゃない。
頭がいいことを自慢したいわけではない。

この手の資格試験のほとんどは「社会人でも勉強すれば受かるだろう」と想定された難易度になっていることが多い。

つまり、合格する人と落ちる人の違いは、頭がいいかどうかではなく、勉強をやるかやらないかの差である。


ちなみに試験にかかる費用は全額実費。
今まで総額いくらお金がかかったかは、考えたら発狂しそうなのでやめておくことにする。

資格を取れば認められると思い込んでいた

昇進に必須、異動に必須と言われ、今までたくさんの資格試験を受けてきた。

某ドラマで主人公が「銀行員は人事が全て」と言っていたように、人事で今後のキャリアがが決まると言っても過言ではない。
銀行に限らず金融業界にいると試験勉強とは切っても切れない縁で、どれぐらい資格が取れるかによって人事評価にも影響が出る。

恐らくどこの会社でも「自己研鑽シート」のようなものが個人的に配布され、会社が求めている資格のうちどこまで合格できているかの進捗が記載されたものを見ることになる。

ちょうどこの前、新年度に向けて資格の進捗を見ていたところ、とりあえず現職での必須科目は全て取り終えたようで安心した。

問題は「推奨科目」と言われる、あれば昇進や異動ができるよ~まあなくても困らないけどね~って感じの資格。


前職では、銀検あたりは昇進に必要で、それが受からないと推薦すらしてもらえない環境だった。
総合職だった私は、出世コースに乗りたいと考えて若いうちに試験勉強に時間とお金を費やし、休日を犠牲にしていくつも資格を取得してきた。
同期を出し抜き誰よりも早く全ての必須科目を取り終えた。

資格試験に受かれば昇進できて、上司や会社に認められると思い込んでいたからである。


でも実際、どうだったか。
受かったからといって上位職に推薦されるわけもなく、学歴(短大卒)を理由に昇進が遅れると言われ、結局辞めてしまった。

無駄になるならそんなに勉強ばかりしなくてもよかったんじゃないかと後悔したけど、今更後悔しても遅いし、そこは割り切ることにしている。
たくさん勉強を頑張ったこと自体は無駄じゃないし、勉強に対する耐性がついたことで今の仕事でも資格試験の合格を求められても勉強できるのだと思うことにしている。

資格試験に受かることが全てではない、ということで今後を考えたいと思う。

次の資格試験をどうすべきか

繰り返すけど私は資格マニアではない。
勉強も好きじゃない。
金融を辞めてもまた金融に転職するなんてドMなんじゃないかと思われそうだけどそれも違う。

そして、強調しておきたいのが、試験勉強をしなくていい職種の人を馬鹿にするつもりは1ミリもない。

あくまでも私の場合は、ある程度の勤勉さが求められてきちんとした仕事ができる職場環境が自分に合っている思うから、今のところで働いていけるんだと思う。

そこで今、悩んでいるのが推奨科目のどれを受けるか問題。

【候補】
・銀行業務検定 財務2級
・日商簿記2級
・金融業務2級融資コース
・宅建
・証券アナリスト
・DCプランナー2級
・CFP
・ビジネス実務法務検定2級
・消費生活アドバイザー


希望の部署によって取らないといけない資格が変わるけど、どれも受けないとなるとキャリアアップは到底見込めず、今の職位で今の部署での仕事が続くことになる。
ただ、ある程度の年数が経てば転勤の可能性はある。

どれも受けないという選択肢は、正直ないのが現状。

自分が今の会社のどの部署に行きたいか、どんな分野に進みたいか、まるで学生が進路選択を迫られているかのようである。

数学や計算が苦手なのに、受けないといけない科目はほとんど高度な計算問題が出題される。

それを、お金や時間を犠牲にして嫌々勉強するべきかどうか。
そこまでしてキャリアアップしたいかどうか。

まだ結論は出せていないけど、今のところは勉強したくないなあと思っている。
自分のためのお金と時間を、好きなことに使いたい。
今はそういう思いが強いから、ついこないだまで勉強ばっかりしてたし、ゆっくりしたいのが正直なところ。


もしTwitterとかで「勉強しんど」みたいなことをつぶやいていたら、察していただけると幸いです。


需要あるかわからないけど、各試験の勉強方法とか勉強時間について記事が書けたらいいなあと思いながら、今日はここまでにします!

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