自分は何者なのだろう。

自分が何者であるか。

人は、古代から、自分とは何者であるか考え続けている。

たくさんの偉い学者が、様々な学説を提唱し、何年もかけて解釈と批判が繰り返されている。

私は何者なのだろう。

会社で一生懸命働く私も私。

家でゴロゴロしている私も私。

休日にオシャレをしてメイクをして可愛い服にときめく私も私。

でも、本当の私ってなんだろう。


ウーフは、卵を産むめんどりを見てめんどりは卵で出来ているのだ、と理解した。

そしてツネタとのやり取りの中で自分には「痛い」「悲しい」という感情があることに気づき、ころころ転がるうちに「楽しい」という感情があることに気づき、転がっているうちに自宅のドアにぶつかり、おかあさんの姿をみる。そのときの「痛い」は、さっき転んだときの「痛い」とは全く違った感情があると気づいたのだ。

ウーフはそういうあらゆる経験や感情を含めて「じぶんはウーフでできてる」と納得する。

今日の「悲しい」「楽しい」という気持ち、これまでの経験や気持ちが明日からの「自分」を作っていくのだ。

大昔の偉い哲学者が提唱したどの説よりもストンと心に落ちる「自分が何者であるか」の問いであった。


#キナリ読書フェス #読書感想文 #ポプラ社 #くまの子ウーフ



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?