『7つの習慣』って具体的に何すればいいの?
ハロー、マオです。
キングオブ自己啓発『7つの習慣』
読まれた方も多いと思います。
私も折に触れ読み返す名著です。
だけど分厚いし、
お国柄・文化の違いから
雰囲気を掴みにくい言い回しも多く
再読をためらわれるかたも多いですよね。
今回は
具体的に何をすればいいのかを
中心にした『7つの習慣』おさらいです。
『7つの習慣』読んだことないかたでも
すぐに行動に移せる内容にしたので
ぜひご一読ください。
『私的成功』
第1〜第3の習慣は『私的成功』、
つまり自分自身の人生を充実させることにコミットした内容になります。
まず何事も
「インサイドアウト(自分の内面から始める)」
を強調するのが本書です。
第1の習慣=自責で生きる
『第1の習慣 主体的である』
「主体的である」とは
・自分の行動に責任を持ち、状況や条件のせいにしないこと
・刺激と反応の間に選択の自由を持つこと
ここでいう反応とは、怒りや悲しみの発露、
ネガティブな感情を実際に表に出すことです。
反射的に批判をネットに書き込んだり、
カッとなって子供を叱ったりすることですね。
「キレそうになったら6秒待つ」などとよく言われますが
「反応」する前に一考し
自分で納得できる「行動」を示そうというのが
第1の習慣です。
「主体的な人」にとっては
愛ですら動詞であり、
犠牲を払って具体的に行動することだと
本書では語られています。
絶対に受け身にならず、
自らの内面から始めることが
本書の随所で強調されています。
そのために、
自身の関心ごとより
自分が影響できる範囲を広げていこう
と語られています。
ゴシップ記事などの興味関心ごと、周囲の愚痴などに
「反応」するだけの人生から脱却し、
自分の意思決定、行動でどうにかなる範囲に
目を向けて生きていきましょう。
自分の人生の主導権を握る方法をコヴィー先生は
①約束して、それを守る
②目標を立てて努力すること
と、定義しています。
とてもシンプルですね。
これを第1の習慣のアクションプランにしてもいいと思いますが
私からは
本書の根幹『インサイドアウト(自分の内面から始める)』に
則った行動計画をご提案したいと思います。
■第1の習慣のアクションプラン■
・間違いを素直に認める 正当化して逃げない
失敗から「教訓を得よう」と思うとポジティブになれます。
・他者を批判せず、自分に何ができるかを考える
どう考えても相手が間違ってる!!
の、「どう考えても」は自分の脳内のみで起こったことです。
それより打開・解決策を考えて行動しましょう。
・怒りを表現する前にその正体を探る
相手にキレ散らかす前に
なぜ自分は怒ってしまったのか
その正体を探ってみましょう。
大体「悲しみ」や「寂しさ」が隠れています。
自分の心に気づくことが第一歩です。
インサイドアウト!(呪文)
第2の習慣=自分の原則を作り、それに従って生きる決意をする
『第2の習慣 終わりを思い描くことから始める』
「全てのものは二度作られる」
と、本書には記されています。
一度め:頭の中の創造
二度め:実際のアクション
一度めの創造はリーダーシップというトップライン(目標)
二度めの創造はマネジメントというボトムライン(最終的な結果)
一度めの創造を怠ると、
外部からの刺激にただ反応するだけの人生となり
自分の影響できる範囲が
縮んでいくと本書では語られています。
その対抗策として、
自分の価値基準を明確にしていきましょう。
刺激に反射的に反応するのではなく、
自分で選択的に判断して行動できるように
成長していく方法として
一度めの創造=あらゆる意思決定、行動に使える自分憲法
を作ろう!
というのが第2の習慣です。
この「自分憲法」を本書ではミッションステートメント
という言葉で表しています。
■第2の習慣のアクションプラン■
・ミッションステートメントを書く
急に「あなたの価値観は? 判断基準は?」
って言われても難しいですよね。
簡単な書き方ガイドの記事を作ったので
詳しくはこちらをご覧ください。
どんなものに価値の重きを置くにしても、
最終的に自分と周囲が不幸になる価値観は
検討し直しの余地があるでしょう。
それを踏まえて、
固く考えず楽しんで作ってみてください。
第3の習慣= 緊急性のない重要なことにフォーカスする
『第3の習慣 最優先事項を優先する』
緊急性のない重要なことに時間(=人生)を割こう
というのが第3の習慣のサビです。
まず、第2の習慣で作ったミッションステートメントに従い
自分の中の大事なことを定める作業が大切です。
あなたの価値観で、大切なのは
家族ですか?
趣味・生きがいですか?
仕事ですか?
先にここを明確にしておかないと、
第3の習慣へは進みにくいです。
そして、ウィークリーのスケジュールに
大切にしたいのに後回しにしていることを
先に予定として入れてしまいます。
ずっと着手したくて出来てないガンプラ製作なのか、
鉢の寄せ植えなのか、
おじいちゃんの墓参りなのか、
子供とスポッチャに行くことなのか
ここは千差万別、人それぞれです。
ポイントは、
人間関係は効率ではなく効果を重視すること。
スケジュール通りに行かなくても
人間関係にプラスなら、
自己嫌悪せず
「重要事項にフォーカスしている」実感を持って大丈夫です。
例えば家族で海に行く予定が、
着いた瞬間雨天中止になったとしても
それを話のネタにして翌年もファミリーで笑い合えていれば
万事問題なしと思ってください。
■第3の習慣のアクションプラン■
・あと回しにしている大事なことを書き出して、行動計画を立てる
「大事なこと」の定義が肝心です。
第2の習慣で作った
ミッションステートメントを振り返り、見定めましょう。
そして、どうしたら実行できるかを具体的に考えましょう。
「絵を描く」だったとしたら
「日曜の10時に画材と画用紙をテーブルにセットする」
くらい具体的にしておくといいと思います。
・自分の役割分担ごとの✖️緊急○重要な事案を毎週予定帳に書き込んで実行する
自分の役割とは
「部長」「夫」「親」「息子」「親友」「兄」などです。
各役割ごとの緊急性はないけれど、人生において大切だと思う予定を
毎週スケジュール帳に書き込んで実行してください。
例)父の見舞いに、彼の好きな花を持っていく
息子のピッチングフォームを動画で撮って二人でチェックする
『公的成功』
第4〜第6の習慣は『公的成功』のタームにうつります。
今までは個人の行動で人生を好転させていくメソッドでしたが
ここからは対人関係の課題が出てきます。
その分、成功した時の歓びは『私的成功』よりずっと大きくなります。
第4の習慣=信頼を貯金する
『第4の習慣 Win-Winを考える』
必ず双方の利益になる結果を見つけようとする姿勢、
全員が納得・満足する道を懸命に探すことが第4の習慣です。
ここだけ切り取ると
めっちゃキレイゴトっぽいですが
それを本気で目指すコーチをしてくれるのが本書です。
相手も勝って、あなたも勝ってください。
相手が負けても、あなたが負けても、お互い損でもいけません。
どうしてもWin-Winに至らならない場合は
No Deal(取引しない)を選びましょう。
そもそも、本当の意味で自分にとってのWinは何なのか
自分の内面の奥底にある価値観と一致するWinを知らずに
日々の生活の中でWinを求めるのは無理な話です。
ここでも、第2の習慣が大事になります。
Win-Winを達成するには、
・自分の価値観を明確にしておく
・相手の感情や考え方に配慮しながら自分の信念を伝える
・「この世のものは全ての人にたっぷり行き渡る」という
豊かさへマインドセットし、成功も喜びも分かち合うことを目指す
上記三つがとても重要です。
伴侶なり取引先なり、
いつか相手と真剣に
Win-Winを目指さなければならない場が来た時のために
普段からできる「準備」のアクションプランを作りました。
■第4の習慣のアクションプラン■
・信頼口座への預け入れ方法を考えて実行する
信頼関係を構築していないと、
建設的な話し合いには至りません。
そのために普段から
「信頼」を相手の口座へ預け入れするイメージを持ちましょう。
具体的には
1 相手を理解する(相手の大切なものを同じように大切に思う)
2 小さなことを気遣う
3 約束を守る
4 相手へ期待する時は具体的に説明する
5 その場にいない人へこそ誠実になる
6 信頼を引き出してしまったら、心から謝る
可能なら
第3の習慣のスケジュールに
信頼口座貯金を予定として組み込んで
意識的に実行していきましょう。
・相手に託したら手段は任せて結果を見る
本人に任せる=信頼を示すことほど、
人をやる気を起こさせるものはありません。
個々人の能力を開花させ
シナジーを作り出す(第6の習慣)ためにも
手段は相手の手腕に委ね、結果を重視しましょう。
第5習慣=共感による傾聴
『第5習慣 まず理解に徹し、そして理解される』
第5の習慣は共感による傾聴です。
共感とは、相手と向かい合うのではなく
完全に相手の視点に立つこと。
同情などは、相手と対峙しているので
本当の共感ではありません。
また、人は理解するより理解されたいものです。
なので、相手の経験に自分の経験を重ねて
つい自分語りを始めてしまいます。
コヴィー先生はこれについて
「自分の自叙伝を持ち出す」
と表現していました。
なので、
「その気持ち、わかるわ」(同情)
「似たような経験をしたよ」(自叙伝)
というような、
やりがちリアクションは
真の傾聴とは言えないのです。厳しい!
他にも、NGリアクションの例として
・評価 ー 同意も反対もしてはいけない
・憶測 ー 自分視点からの質問
・助言 ー 自分の経験からアドバイス
・解釈 ー 自分軸による相手の判断
が挙げられています。
いやー、どれもやっちゃいがちですね。
7つの習慣の中で
身につけるのが一番達成が難しいのが
この、第5の習慣だと本書では語られています。
確かに難易度は高いですが
逆に、誰にとっても(著者のコヴィー先生にとっても)
難しいことなんだから
「失敗しても仕方ない」と
先に腹を括って
毎日・毎回トライ&エラーで頑張りましょう。
失敗しても、謝ればいいんだから大丈夫。
信頼関係をきちんと確立できると
相手のほうから助言を求められます。
アドバイスしていいのはその時だけです。
では、具体的にはどうやって
相手を理解すればいいのでしょうか。
アクションプランを見ていきましょう。
■第5の習慣のアクションプラン■
・相手の言葉を自分の言葉に置き換えて話し、相手の気持ちも言葉にする
子「学校なんて行きたくない」
親「登校する気持ちになれないんだね、イライラしてるの?」
こんな感じです!
これなら練習すれば、なんとかでできそうですね。
・つい「自分語り」しだしたら、素直に認めてすぐ謝る
先ほどの
子「学校なんて行きたくない」
に対して、
「ふざけたこと言うな」(評価)
「もしかして、いじめられてるの?」(憶測)
「そういう時期、みんなあるけど乗り越えられるものよ」(助言)
「今勉強しておかないと将来大変だよ」(解釈)
などの「反応」をしてしまった場合、
気づいた時点で即座に謝って、
改めて聞く姿勢を整えてください。
個人でも企業でも
間違えたことより
ミスの後の対応が重要です。
誠意は相手に伝わります。
第6習慣=違いを尊重
『第6習慣 シナジーを創り出す』
他者との関わりの中で
相乗効果を生んで
個人では到底達成不可能な
相乗効果を生み出すのが
第6の習慣です。
コヴィー先生は
「第5の習慣が一番達成困難」
との見解でしたが
協調性のない私にとっては
一番ハードル高く感じているのが
この第6の習慣です。
ーということは、
第1〜第3の習慣をしっかり実現していることが
ここでもとても重要なようです。
■第6の習慣のアクションプラン■
・異なる意見を「自分の視野が広がってラッキー」と思う
違いを尊重すること=自分が徳するマインドセットに
切り替えましょう。
相手を認めることで、
その相手に「心理的空気を送り込む」と
コヴィー先生は表現しています。
シナジーが生まれやすい環境づくりですね。
絶対に相手を否定しない、ぐっと我慢しましょう。
・第1〜第3の習慣を定期的に内省する
やりっぱなしで放置せず、
・自責で行動できているか(第1の習慣)
・憲法に則って意思決定できているか(第2の習慣)
・具体的に行動に移せているか(第3の習慣)
を、自らにフィードバックする時間を設けましょう。
オススメは週に一度!
私は日曜日にやってます。
『最新再生』
いよいよラスト、ここまでお疲れさまでした。
ここからは第1〜第6の習慣を
ずっと達成し続けるための
自分磨きの習慣です。
第7の習慣=健康管理、自己研鑽、他者貢献
『第7の週間 刃を研ぐ』
コヴィー先生は第7の習慣を
「毎日の私的成功」と位置付けています。
自分自身の価値を維持し、高めていく習慣です。
この「自分自身」を
「肉体」「精神」「知性」「社会・情緒」に分解して
日々鍛えていこうというのが第7の習慣。
なんか修行っぽくて
ちょっとハードル高く感じますが
健康、メンタル、金銭、交友関係、
何かに余裕がない人間は
いざという時判断ミスをやらかすので
日々自分メンテナンスを
怠らないようにねって話です。
■第7の習慣のアクションプラン■
・運動習慣、睡眠の質、食事内容を見直す
人間、体が資本です。
・週二回30分以上の運動、
・6時間以上の睡眠時間の維持、
・野菜、きのこ、海藻を意識して摂取
この3つからスタートしてみてください。
なんで野菜、きのこ、海藻なのかというと、
これらを自ら積極的に摂取している男性を
私は見たことがないからです。笑
丼もの好きな方など、
ぜひお味噌汁も一緒に摂ってくださいね。
・読書、日記の習慣を作る
読書=知性を磨くことです。
第5の習慣を使って
「理解に徹する」読み方をするのが理想です。
「理解に徹する」と「盲信する」は
全く違うので気をつけてください。
前者は自責、後者は他責です。
日記=内省の時間を設けることです。
自己を振り返って、
客観的フィードバックをするタイミングを
日、週、月、年単位で作っていきましょう。
事実→気付き→次はこうしよう!
という三行日記がラクで有意義なのでおすすめです。
・誰かに喜んでもらえるような行動をする
最初は、家族や親友や同僚といった
身近な人の役に立つ行動をとっていきましょう。
口先だけで喜んでもらおうとせず
労力というコストをはらって
行動で示すのが大事だと思います。
広い範囲への他者貢献ですと、
ボランティアとかが一般的かもですが、
ピンとくるタイプと
こないタイプがいらっしゃるんじゃないかと思います。
私はピンと来ません。笑
PTA役員や町内会長を主体的に引き受けるなど
身近な地域貢献から始めていきましょう。
まずはインサイドアウトから
ここまで『7つの習慣』について
具体的にこうやって行動してみたらいいんじゃないかなって
提案をさせていただきました。
長い文章にお付き合いくださりありがとうございます。
第4〜第6は
第1〜第3より10倍難しい習慣と本書では語られています。
なので
まず『第1の習慣 主体的である』こと、
自分ゴトにすること、
他責にしないこと、
反応的に生きないこと、
そこから始めることをおすすめします。
自分が変わると周囲のリアクションも変わってきます。
まずは自分の内面から始めましょう。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
またね!
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