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【判断が遅い】天狗になってる場合じゃないぞ。大阪府民が府知事の適性を問う【判断力なさすぎマン吉村洋文知事への手紙】

有権者なんでズバリ言います

いやぁ。本当に酷かった。
正直言って「これなら激高しながら頓珍漢な回答であっても、自分なりに答えようとしていた安倍元首相の方がずっとマシな会見だ」とさえ思いました(支持はしませんが)。

何のことかって、吉村洋文大阪府知事の定例会見です。

「この時点でそっ閉じ」っていう人もいるでしょう。

皆様の自治体にとってもとても大切なことを書きますので、一回きりちょっと我慢して読んでいただけたら嬉しいです。

さて、今日の動画アーカイブは大阪維新の会が公式で出してますのでこちらからどうぞ→2022年2月10日(木) 吉村洋文大阪府知事 囲み会見

ワタシね。大阪府民なんです。大阪市民でもあります。
有権者であり在住者ですのでこれだけのこと言ってもいいと思いますが、大事なのはみんながどうやったら生き残っていけるのかでありますので、今はとりあえず吉村の好き嫌いはどうでもいいので横に置きます。

ただ申しわけないのですが会見を通してみた印象は
「判断先延ばしかぁ」
終始一貫してこれでした。

会見の問題点1:国や外部の責任に転嫁しようとして何もいえてない

さて。会見の中身で最も問題だと感じたのは、

「緊急事態宣言を出したくないのですか?」

という質問に対して、

吉村「出したいとか出したくないとかじゃない。緊急事態宣言を出すかどうかは国の判断」

と言いのけて済ませようとしてしまったことなんですね。

ちょっと整理しましょう。
動画アーカイブの24分頃、ある女性記者(NHK??)とのやりとりを書き起こします。

(多分NHKの←違いました→正しくはMBSの)女性記者「現状についてはどのように考えられているのか?」

吉村「だから現状については医療緊急事態宣言を出すくらい医療が厳しい状況だと思っています」

記者「それにも関わらず緊急事態宣言を出さないというのはどういう風にお考えなんでしょうか」

吉村「出さないっていうのは、緊急事態宣言出すかどうかは国が決めることですけれども、要請するかどうかについては重症病棟の基準40%というのを基準にして考えています」

と答えています。

そもそも、吉村知事、今年に入ってからも一度失敗しているんですね。

まん延防止等重点措置(通称:まんぼう)を出すか出さないかを、以前やはり定例会見で記者から問われていました

その時も今回と同じように「病床率が30%を超えていないから出す段階にない」と言っていましたが、そのわずか二日後には、国に対してまんぼうの要請を行っています。

既に判断が遅い!(☼ Д ☼) クワッッ!!!

なにより吉村知事自身が「現状については医療緊急事態宣言を出すくらい医療が厳しい」と明言しているものの、しかし、今のところ緊急事態宣言は出す段階にないと判断しているようです。

維新支持者の方々に「一部分を切り取った」と言われれると嫌なんで、ちゃんとフォローしておきますね。その後吉村知事はこのように続けています。

「40%だけを基準にしているのではなくて、今のこの通常のコロナの3000床の病床の中で、その高齢者のかたもやっぱり多い。その後重症になられるかたも多いということも考えながら判断をして、います。」

うん。つまり新規感染者にプラスして既に感染している人の中で重症化する人がいる可能性は考えていらっしゃるようです。

「緊急ではない手術は延期しろ」とも言ってます。
どうぞソースは最初の方にアーカイブありますので信じがたいという方はご自身で確認してください。

大規模センターに関しては特に異論はないです。なぜ使えてないのかよくわからないけど、それについての理由もよくわからないままでしたねぇ。

あとTBSの方かな、が、アホな質問していましたが、維新がやった悪政についてはもちろん批判してください。でも維新府政がやってないことをすり替えるような質問は迷惑なので辞めてほしいです。この記者さんは本多氏の辞職会見でなかなかいい質問をされた方だったと記憶しています。大阪府民&市民として現状の改善につながる鋭い質問に期待します。

今日ワタシが指摘したいのは「判断が遅いんでないのかい?」ってこと。
それがどんだけ致命的かっていう話ですね。

時間管理のマトリックス

時間管理のマトリックスってご存知ですかね。
ビジネス系の支持者が多い維新さんですから当然吉村知事もご存知かと思います。セオリーなんでネットで検索していただいても構わないんですが、馴染みがない方のためにサクッと解説しますね。

時間管理のマトリクス

第1領域が緊急かつ重要。これは最優先に解決すべきタスクです。
ここは多分、どの方も異論はないでしょう。この場合は新型コロナ感染の重症患者や、新型コロナには感染していないけれども緊急に手術が必要な他の病気の患者さんなどが当てはまると思います。

よく言われることなのですが、第2領域が大事で、ここは緊急ではないけれども重要なタスクが入ります。特に第2領域のタスクを優先的に解決することが大事だとよくいわれています。

この場合は軽症・中等症の新型コロナ感染者や、急ぎではないけれども対応が遅れれば取り返しがつかなくなる新型コロナ以外の疾患をお持ちの方が入るでしょう。


第3領域は至急ではあるが重要ではないエリアと言われています。
ここは何が入るでしょうか。ここには異論をお持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、ワタシは新型コロナ感染対策においては、おそらくここには

新型コロナには感染していないけれども感染リスクが高い環境にある人

が入ると思います。いわゆるエッセンシャルワーカーですね。今日は大雪です。影響を受ける皆さん、本当にお疲れ様です。

新型コロナに感染している無症状者は【第3領域ではなく】、第2領域に該当するんです。

この時間管理のマトリックスは時間の経過とともにあります。
時間が経過している間に何の効果的な対策も打てなければ、あるいは打たなければ、それぞれのタスクはフェーズが上がり、
第3領域のタスクは第2領域へ、第2領域のタスクは第1領域へと移動します。

これはただの理論ではなく、実際の現実の社会に適合する考え方です。皆さんもご自身のかかえるタスクを分類すればそれがわかると思います。

しかし、どうも吉村知事は、時間の経過でタスクの緊急度や重症度がスライドし更に解決が困難になるということを理解していないように見受けられます。

これをお読みになっている方はお気づきでしょうか。
第4領域のエリアは基本的に動きません。
第4領域は緊急でも重要でもないタスクのエリア。最も不要なタスクが入ります。

日常で言えば、SNSの利用がここに入るといわれていますが、吉村大阪府知事、また松井大阪市長にとってはここはテレビ出演になりましょう。

今それ、一番要らんやろ。

まさに吉村知事および松井市長におかれましては、もっとも不要な④のタスクを一生懸命されていらっしゃるわけです。

あなたがたは芸能人ではないし、大阪府民や大阪市民の命を預かる責任者です。この優先順位は絶対に間違えないでほしいと強く願っております。


会見の問題点2:決断力なさすぎマンよ、その手を見ろ

続けます。

今日の会見を見て、失礼ながらワタシは今後ひっそり心の中で吉村知事のことを「決断力なさすぎマン」と呼ぶことに決めました。

吉村「要請するかどうかは決めてない」

「決めてない」じゃないんですわ。

吉村知事、あんたが責任者なんだよ。
府民885万人の命預かってんだよ。
そのことにあまりにも無自覚すぎやしませんかね。

吉村「現状では国会討論を見ていましても、緊急事態宣言を検討する状況にないと(国が)明言されているわけですから、その中で緊急事態宣言だったらあーだこーだとか。要請すらしていない大阪府が言うのはちょっと筋が違うと思っています。まん延防止の延長を要請するといった議論にも当然ならないわけだし」

で、要請はしないのかい?
しないなら、それはなぜなのだい?
要請しない場合は具体的にどういう対策を取るのだい?

同じ疑問を持った記者がいたようでして、動画アーカイブ42分前後から。

産経新聞の男性記者「まんぼうの解除は?月曜日に判断する?」との質問に対して吉村知事は「まんぼうおそらく解除できないだろうな」とは考えているようでした。

しかし、
・月曜に諸々の選択肢を判断します
・対策本部会議を開きます
・専門家の意見も聴きます

とはやっと仰ったのですが、

月曜日までの週末はどうするんでしょうか???

まんぼう発令中とはいえ、まず一般論として休日は外に出る人が増えると思いますし、明日から三連休です。やっぱり外に出たいという人もいるでしょう。

その後、記者から死者数の増加に質問が及ぶと、さらに「明言しない」状況が続くことになります。

結局ですね。
・まんぼうの解除もしないし、現状できないことは認めている
。延長についてもわからない
・緊急事態宣言を出すのは国の問題だから俺知らん
・「医療緊急事態宣言を出すくらい厳しい」とご自身で語りながら緊急事態宣言を要請するとも言わない

約束できたのは月曜日に判断しますということだけで、それまでの間については3連休を目の前にしてノープランです。

一言もこの3連休中の府民に対してのメッセージはありませんでした。
医療者へのメッセージもありませんでした。昨年はもうちょっと気づかいの言葉があったと記憶しているのですが。

それってどうなんだろう?

今月27日には大阪マラソンが開催される予定です。例年体力づくりに励むランナーが秋冬から増えてくる大阪。現在のところ何も決まっていないので運営としても開催を予定しているでしょう。もし万一、休止ということになれば、その処理も急がなければなりませんし、対応は苦慮されているでしょう。

現時点ではどのような選択肢を考えているかハッキリと、ご自身の口で、自ら具体的には明言できませんでした。選択肢すらまともに答えられず、最終的には逃げるようにして会見を終えてしましました。

大阪の財界にも気を使わなくてはならないということは理解できますが、しかし、宙ぶらりんのままというのもその大阪財界にとっては無責任すぎやしないでようか。

いや、緊急遺体宣言を「要請したくない」っていうのならそれでもいいのですよ。ほんとは良くないけど。でも一番やっちゃいけないのは、

【判断保留のまま何もせずに悪化し続けること】

そうこうしているうちに先に示したように緊急性と重要度のフェーズが上がっていくんですよ。

判断を先延ばしてるうちにもっと死亡者数が増加する可能性は否定できません。そのことは吉村知事はどのように考えているんでしょうか。

・緊急事態宣言の要請は可能な限りしたくないです。
・何故なら経済が止まってしまうからです(別に他の理由でもいいが)
・もしかすると、まだ判断できませんがデータ上はピークを過ぎた可能性があるので、本当に過ぎているかどうか月曜までの3日間で判断する予定です
・緊急事態宣言を出さない代わりこういうプランで最小限に感染拡大を防げないのか?専門家と協議する予定でいます
・そのあたりは月曜の会見でもう少し具体的にお伝えできると思います
・その間皆様にはご迷惑をおかけしますがこの3連休は云々

とはいえ現実には週末、まして連休中はどうしたってデータ反映は遅れるでしょうから週明け判断なんて正確性が問われませんか?何故対策会議を月曜にやるんだろう?毎度水曜くらいにすればいいのにね

解答例を挙げましたが、昨年秋の衆院選の街宣で辻元清美に辛辣な批判を繰り返したのと最低でも同程度かそれ以上には、

スムーズに
ハッキリと
街宣のときのようにすっきりと
力強く
あるいはカッコよくでもいいですが?

そうでなくても、なによりも誠実に
お答えいただきたかったです。

なんせ府民の命がかかっていますのでね。


選挙で人は死なないけれど、失政で人は死ぬんですよ。


自覚持ってやっていただきたい。
あんたの手に、885万人の命が乗っかってんねんから。


さいごに。あなたの名前は誰ですか?

最後に。ところで、ワタシが最近注目している女性記者さんがいます。
お声からすると若そうです。残念ながら本題に関係ないこともあってか早口で仰られるためでしょうか。会社名とお名前が聞き取りにくく、彼女は一体誰だろうと気になって、ついつい作業中にも関わらず聴いています。

ワタシはあなたの所属とお名前を知りたい。
多分所属はNHK?
ここのところいい質問が多いです。
がんばってください。そっと応援しています。

※その後、親切な方から「MBSの有馬記者ではないか」と伺いました。

昨年コロナに感染されていたんですね。なるほど質問が鋭いわけか。納得。そんな有馬記者の記事も良かったらどうぞ

→感染した23歳記者が自ら撮影した"保健所から連絡が来ない日々"「私だけ忘れられている?」家庭内感染の不安、味覚障害のつらさ(2021年05月12日(水)放送)

皆さん感染対策しっかりお願いしますね。

もちろん、ウイルスは政党も好き嫌いも関係ないんで、維新の皆さんも、また他の政党の皆さんもどうかご自愛を。

いつも、苦しんでいる府民や市民があなたの見えないところにいるんだということをどうか忘れないでください。


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