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新型肺炎の検査、もっとスムーズにできないか?いくつかの方法

可能な限り新型肺炎の検査にかかる壁を取っ払う提案を考えてみました。

頭ごなしに無理だと諦める前にこれをもとに専門家の皆さんで何をどうすれば今の危機を乗り越えられるか真剣に考えて欲しい。

新型肺炎の検査について、感染ルートが追えないものがたった1つでもあった時点で、さっさと保険収載してPCR検査を保険適用すれば、ここまで広がらなかった可能性が高いと思います。

全数検査では医療崩壊を起こすと言われていますが、ワタシが考える限り検査実施にはいくつかのハードルがあります。

◆保険適用だけでは問題は解決しない

というのは検体を送るときの輸送ルールがあるのです。

国連で定めるカテゴリーAとB、日本はその他に一種から四種までに分類してたと思いますが新型コロナウイルスはカテゴリーBになります。

容器や運搬の基準は厚労省のこれを見てください。

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/kiki/yobo/kansen/idwr/information/other/documents/yupack01.pdf

カテゴリーAとBは容器も専用の容器が必要になります。おそらくまともに検査をしようとすれば全数検査でないにせよ専用容器が足りなくなります。

また搬送方法が限られます。どこの配送業者でも使えるというわけではないのです。
カテゴリーBではゆうパックが使用できます。

◆有益な示唆:1-問題と可能性

まずこの段階でいくつかの有益なツイートを紹介します。

▼保険適用だけでは問題があると指摘しているツイート
https://twitter.com/ryuzaki1031/status/1232175122393395200?s=21

▼ これから話すことに一番近いツイート
https://twitter.com/kusumieiji/status/1232209389538275328?s=21

◆保険適用と輸送は別々に存在するハードル

現状もし本当に5月末までの収束を目指すならば、カテゴリーBを【一時的に】外すしかないとワタシは考えます。

カテゴリーBを外せば町医者から普通の検査と同じように検査会社の輸送に乗せられるようになります。

ただし、とても大事なことがあります。

保険適用とカテゴリーBを一時的に外すことは同時に行わなければ意味がありません。
片方だけを有効にしても効果がないことにはご留意ください。

この二つが同時に効力を発揮するともう一つの効果が発生します。

それは保健所へのお伺いが必要なくなるということです。

そのため現場で実際に診察した医師が必要と判断すれば検査に回すことができるようになります。ここには批判もあると思いますが、診察を必須とするため、無駄な検査が増えることはある程度抑えられると思います。

逆に「簡易検査キットがいろいろあるんだからそれを使えばいいじゃない。家で検査できる」との意見を見ましたが、それにはワタシは否定的です。そもそも新型肺炎なので旧来のキットで対応できるのか?という問題があります。また診察を経ない検査はその信頼性に曖昧な部分が生じると思います。

確実性を少しでも高めたいなら検体を直接検査する方が論理的に良いでしょう。この点はネットワークやデータの取り扱いを職務とするishtaristに筆を譲りますが、そのデータが蓄積されていけば将来の防疫の観点からも有意義です。

現況での検査数のアップは多くの医師が指摘するように医療体制への負担は甚大と言わざるを得ません。パケットを小分けにするかのように町医者からも送れるようにすれば、その結果を鑑み必要に応じて感染症病棟などを有する大病院にエスカレーションするという形で負担を分散できませんか?

◆できないことよりできることを考えないか?

これについてはワタシの素人知識ではどうにもならないところもあるかもしれません。今はできない理由を考えるより、どうしたら上手くいくようにできるかみんなで考えませんか?

今日の国会を見ました。ワタシは与野党どちらにも絶望を禁じ得ない。責任追及や言い逃れをしている場合ではないのです。

最近日本国内では未成年者の感染も報道され、クルーズ船以外の感染で亡くなる人も出てきました。

薬がないから検査をやっても意味がないという考えもありますが、軽症の段階で見つけられたら、軽症でなら効く可能性がある薬がいくつかあり、重篤にならない可能性は広がると思います。

◆有益な示唆:2-トリアージ

ワタシは希望者全員に検査を受けさせる全数検査は非合理的だと思います。

しかしバズフィードの記事で書かれているのは所謂医療トリアージと言われるものだと思いますが、このツイートにもあるように感染者と非感染者、重症者と軽症者の切り分けは最低限必要と思います。

https://twitter.com/usekm/status/1232534107650834433?s=21

◆死んでからでは遅い

必要な検査を受けるべき重症な症状を呈している人たちが、うまく検査を受けられていない現実も指摘されています。その方々がスムーズに検査を受けられるようにカテゴリーの件を然るべき方々に考えて欲しい。

死後判明したのでは遅いのです。
本日ワタシの地元で亡くなられた方のご冥福を祈ります。

◆より高いパフォーマンスのために状況把握は必須

単なる風邪を悪化させての肺炎なのか、新型コロナからの肺炎なのかで対処も異なるであろうことは、バズフィードの当該記事でインタビューを受けられた聖路加国際病院QIセンター感染管理室マネジャー坂本さんのお話からも察せられます。

重症に移行しそうな気配のある方をしっかり捕捉してほしい。

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-sakamoto

◆検査費用について

これもまた大きなハードルです。一回1万から2万程度と見積もっても国費負担では検査件数が上がると大変なことに。保険適用になれば3割自己負担に持っていけると厚労省も見込んでいるはず

しかしそうなれば貧困層では非正規雇用だったり、欠勤すれば生活費にダイレクトに響きます。

「病院に行かなきゃなぁ」とは思いつつも、ゴホゴホとマスクの中で咳をしながら無理して仕事を継続することも考えうるでしょう。我々氷河期世代にはお馴染みの光景ですね。

3割自己負担による貧困層の負担増について。

新型コロナの検査の保険適用は国でやると思いますが、自治体レベルで補助を出すなどはできる可能性はあるのではないでしょうか?

非課税証明書、課税証明書を取得し、後からバックするなどできませんか?

地方議員の皆様お知恵を貸してください。 

◆ターニングポイントかもしれない

諸外国は今この危機を五輪開催国である日本がどう切り抜けているか注視しています。各国の経済界も日本の動きに注目しているはずです。

倒産してしまった会社も出ていますし、各産業界での悲鳴も聞こえてきます。

やるべきことは他にもあると思います。
できることがないか知恵を合わせませんか?

たとえばこの方のツイートではこの記事に書かれている以外にも必要なことを挙げていらっしゃいます。他にもツリー形式ではないですが情報を発信しているようです。参考にしてみてください。

https://twitter.com/AIR63003056/status/1232873343977570304?s=20

できない理由を必死に探して思考停止に陥れば国内では許されても諸外国は許してくれないでしょう。

将来の日本の立場を大きく揺るがすターニングポイントになるかもしれません。

ワタシの考察は人員についてのそれが欠けています。どうかここを補完する知恵をください。

◆力と名のある人々へのお願い

そして与野党の政治家の皆様、どうか今1人でも多くの命を救うことに専念してください。

それは新型肺炎での死者を防ぐことに限りません。それぞれの職場で働く人々の日々の糧を守ってください。

医療関係者や他業界の皆さんがどうしたらスムーズに仕事ができるかを考えてください。

お願いします。

注意書き-------------

*急ぎ提案したかったため皆様にツイートや記事の使用許諾を得られていません。使用しないでという場合はお手数ですがお知らせください。しかしとても有意義な示唆でできればこのまま掲載をお許しいただければ幸いです。

*本投稿はツイートを元に文字数の制限等で読みにくかった点を整理してnote記事として投稿するものです。

*更新の記録
2020/02/27 追記しました

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