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返事が届かない手紙⑦

自販機の前に行き、ミルクティーと炭酸飲料を買って玄関まで
戻ってきて、ドアノブに手をかけてドアを開けようとしたら
施錠されてる 意味が分からない

しょうがなく、インターホンを押す
ピンポーンってなっても反応は無し、もう一度押す
反応は無し、もう一度押して見る、反応はやはり無い

カチンと来たので、インターホンを連打する
近所の人からすればいい迷惑かもしれない
22時過ぎに仕事を始めて、仕事を終えたのが深夜すぎ
それから歩いてファミレスまで行き、食事をしてコンビニにより
帰って来ているわけだから、そこそこの深夜だ

何度もインターホンを連打すると「うるせぇな、聞こえてるよ」と
声が聞こえ、鍵をあけてくれた
締め出す必要があったのかは分からない
ただの嫌がらせだと、今でも思う

部屋に入り、床に座りミルクティーを飲みながらタバコを吸う
そうこうしているうちに、洗濯機が洗い終わりの電子音が聞こえてきた
Kは立ち上がり、洗濯機へ向かい洗濯物を持ってきて
手早く部屋干しをし始めそんな姿を見て、一応女性なんだなと思った

洗濯物を干し終えると、冷房から除湿に変えて
Kは「寝ようか」と言ってきた
僕は「寝よ、さっさと寝よ」と返事を返し
照明を常夜灯へ変えた
Kはベットに潜り込んだ、僕は床だ
もう一度言うけど、僕は床だ
どこでも寝れるから横になって眠れるなら、何処でも構わないかと
思いながら横になる、しいていうなら枕になるものが欲しかった位だ

照明を消しても直ぐに眠れるものじゃなくて、ボケーっとしながら
何でこんな状態になったのか?って考えていた
半分起きているようで半分寝ているような感覚の中で
声が聞こえてくる

Kが「ねぇ、寝た?」と言ってくる
無視をする、面倒だから
少し時間が立つとまた「ねぇ寝ちゃった?」と聞いてくる
勿論、無視をする
また少し時間が立つと、「ねぇねぇ、起きてる?」
無視を決め込む

Kが最終手段に出た
「ねぇ、起きてるか?」と何度も肩を叩いてきた
こうなると無視は出来ない
「さっきから五月蝿いな、眠れねぇだろうよ」と声を出す
「あのさ、寒いから一緒に寝てほしいんだけど」と言ってくるK
待て待て待て、季節は夏だ
僕は床に転がっていても寒くはない、寝やすい位だ
寒いはずがない

Kに「寒くないだろう、ベットに入って掛ふとんを掛けて寝転んでいるんだから」と言うと
Kは「寒いもんは寒い、一緒に寝るぞ」と言ってきた
意味が分からない
僕は寒くなんて無い、しかもだKの家に嫌々来てだ
勝負に負けてだ、泊まることになって、一緒に寝るってなんだ?
全くもって意味が分からない

一緒に寝たくもないから、脅かす意味で
Kに「どう見てるかしらないけど、僕も男だぞ?一緒に寝るって意味が理解出来るよな?」と伝えた