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返事の届かない手紙⑨

Kに急にキスをされて、カチンときた
理由が何もしてこなかったってくだらない理由だ
昨日から振り回され、イライラしていた僕は何か
少しでも嫌がらせをしてやろうと考えた

何が嫌がらせになるのかも分からない状態で
嫌がらせを考えるのも難しい
Kがタバコを口に咥えて、火をつけようとしていたから
3回位、息をライターに吹きかけて消してやった
Kはイラっとしたようで無言で睨んできた
僕はそんなのお構いなしだ、昨日から振り回されているから
流石に次は、火を吹き消すのは止めようと思い
僕は夜中に買っていたコーラに手を伸ばし、コーラを飲み始めた
ふと思った事を行動に移してみようと

コーラを口に含み、Kの肩を叩く
Kがこっちを見た瞬間にキスをして口移しでコーラを飲ませてやった
Kはむせた、その姿を見ながら僕は笑っていた

Kはむせながらも、僕はバシバシと叩いてくる
叩かれる方は痛い、むせながらも叩いてくるのがKらしいと関心した
Kが落ち着き「急になにしてくんだよ」と怒りながら言ってくる
「昨日から振り回されているから、その仕返し」返事をした

Kは顔を赤くして、僕を押し倒してきた
押し倒されたときに床に頭をぶつけて痛かった
「いてぇな、何すんだよ」と少し大きな声で伝えた
瞬間にみたのはKはコーラを口に含んでいた
あ、やばい・・・コーラを吹きかけられると思った瞬間に
Kからコーラを口移しされた

口移しされたコーラが少しこぼれた
Kは「やり返してやったけど、むせないのが気に食わない」と言った
それよりも僕はこぼれたコーラが気になりながらも
床にぶつけた頭が痛かった

Kは何故、僕の仕事に文句を言ってきたり振り回すような事をする
意味が理解が出来ないでいた

「あのさコーラがこぼれたんだけどって伝えたら」タオルを投げつけてきた
投げつけられたタオルで床を拭きながら
「腹減ったから家帰って飯食うわ」と伝えたら
「私も腹減ったし、こっちに来てからまだ繁華街に行ってないから
案内してもらいがてら食事をしよう」と言われた

今日もまた振り回されるかと思い断ったら、連れて行けと五月蝿いだろうな
と思いながらも慣れてきている自分がいた
「派手な街でもねぇぞ、所詮は地方都市だからな」と伝えた
二人共、着替えは済んでいたから後はKが化粧をするくらいなもんだ
Kは「今から最低限の化粧だけすると言って」化粧を始めた

僕はKが化粧する姿みながら、何処で何を食べようかと悩んでいた
夜中に食べた食事はファミレスだったから、ファミレスは辞めようと
考えながら、飯屋の場所を思い出しながらKの化粧が終わるのを
待つことにした