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返事が届かない手紙②

相性の悪いKと一緒に仕事をするのが本当に嫌だった
けど、仕事だからと割り切って仕事をするかと考えていた
そして、作業する日が訪れた

クライアントが全員退勤してからの仕事
時間は22時位からの予定、大雑把な開始予定だった
僕は暇を持て余し、喫煙所でタバコを吸っていた
2本目のタバコを吸い出した頃だったか、Kが来た

「タバコを切らしてるから1本くれっ」て話をかけられた
僕はタバコが少なくなっていたら予備のタバコを持っていたから
「予備のタバコ持ってるから、それKにやるよ」と言いながら
本数の少なくなった、タバコを投げ渡した

Kは悪いと思ったのか、「飲み物をおごるよ」と言ってきた
けど、僕は大好きな炭酸飲料を飲み終えたところだったから
「ありがたいけど、飲み物は飲んだばかりだから要らないよ」と断った
それから数分後にクライアントの全員の退勤完了報告を受けて

準備していた仕事道具を運び、何をすればいいのか
指示を仰ぎ、一通りの説明を聞き仕事を行っていく
仕事を行い、確認をしてもらった
僕の中では「どうせ、文句を言われるんだろうな」と思っていたら

珍しく、仕事内容を褒めてきた。
どういう風の吹き回しなのか気になって仕方がなかった
道具を片付けて、着替えをして、喫煙所で新しいタバコの封を切り
炭酸飲料を飲みながらタバコを2本吸ってから
従業員出入り口を出たらKが立っていた

Kは僕に向かって言った
「お腹空いたから食事できる場所ない?」
「もう深夜だから、家の近くのコンビニで買い物して食べれば?」と
僕は返答をした
Kはコンビニは嫌だという、Kに家の場所を聞いたら
僕の家とは真逆の方向だった
ここで、僕の口が滑った
「僕の家の近くなら24時間のファミレスがあるな」
Kはそこへ行こうと言い出した

お互いの家の方向は真逆だし、僕はバイク
Kは自転車、速度が違う。
僕は眠い帰りたい、簡単に食事をして風呂に入って寝たいと
説明しても、Kはファミレスへ行くとしか言わなかった

ファミレスに道順を教えたのだが、一人で食事をしたくないと言い張る
この状態になったら、聞く耳を持たない
僕はしょうがないからジャンケンで3本勝負を持ちかけた
2回勝てば僕はバイク乗って帰れると思いジャンケンをしたら
1勝2敗で僕の負け、重いバイクを押して歩く羽目になった