返事の届かない手紙⑤

Kが服を離さないから、面倒になってジャンケンで3回勝ったら
家によるとと言ってジャンケンをしたら、1勝2敗負けて
家に寄る事になってしまった
そのときに、Kとジャンケンをしないと決めた瞬間だった

Kの家はワンルームだった、玄関をはいると右側にシューズボックスがあり
左側にはトイレとバスルームがあった、勿論、風呂・トイレ別
部屋の手前には、気持ち程度のキッチンがあった

Kは適当に座っててといいながら、コンビニで買った物を
テーブルの上に置いた
置いたものは缶チューハイだった
僕はアルコールアレルギーでお酒が飲めないと伝えらえたら
明らかに、面倒な顔をして冷蔵庫からコーラをだしてきて
僕に向かい「私、シャワーを浴びてくるから」と言った
Kの家なんだから、僕に言う必要はないだろうと思いながらも
勝手に帰るチャンスだと思っていた

Kがバスルームへ入っていく姿を見届けてから
タバコ1本取り出し、吸い終わったら勝手に帰ろうと思い
タバコを吸い終えて、帰ろうとしたらバスルームから
Kが「お前、帰ろうとしてるだろ」と言ってきた
僕はコイツ感がいいなと思いながらも、何処に目をつけてんだと怖くなった
すごすごと玄関から部屋に戻り、置いてあった漫画に手を伸ばし
読み始めたが、途中からだからストーリーも分からず読んでいた
本当の暇つぶしだ

そうこうしていると、Kはパジャマに着替え髪の毛をバスタタオルで
拭きながらバスルームから出てきた
そして、僕に面倒そうな顔をして出したコーラを飲み始めた
うん、意味が分からないよね

コーラをある程度飲んだら、僕に向かい「シャワー浴びてきなよ」と言う
僕は「なんでお前の家でシャワーを浴びないと行けないんだよ。僕は帰るよ
家にも寄ったし、歩いて帰って風呂に入って寝るから」と断ったが
Kはシャワーを浴びろと五月蝿い
僕は「着替えもないし、替えの下着もないから嫌だ、帰る」と伝えたが
Kは駅前のコンビニで下着買ってくればいいじゃんと簡単に言う
僕は新しい服や、下着を買ったら一度洗わないと嫌な質なのだ
軽い潔癖症と言ったところだろうか

Kに「コンビニで下着を買ってきても、一度洗わないと身に着けないから買いに行きたくもないし、さっきも言ったけど着替えもない
ましてや歯ブラシもないから帰るから、お疲れ様」と伝えたら
Kは「本当に面倒な奴だな」と返事をしてきた
僕はKに向かい「お互い様だろう、バイクを押してファミレスで食事に付き合い、帰り道が分からないって言うから、何故か僕が自転車を漕いでお前の家まで送り届けたんだから帰らせろよ」と軽い言い合いになった