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返事の届かない手紙⑮

前回の話は脱線しましたけどKとの話に戻ることにします
「ここにしようよ」にしようと決めたカラオケは
全国チェーンのカラオケ屋に決めた
フリータイムだか、3時間コースだか忘れたけど
カラオケをした、僕は歌うつもりは一切なかった

Kは1人で気持ちよさそうに歌っていた
僕はメロンソーダを飲みながらタバコを吸っていた
Kは僕に何かを歌えと強要してきた
「夜中に飯に突き合わされ、家に泊まってけ、一緒に寝ろ
買い物に付き合え、カラオケに付き合わされて
今度は歌を歌えって言うのか」と聞いたら
「カラオケに来たんだから、1曲くらい歌えばいいじゃん」と言われ
コレは断ってもしつこい流れになるだろうと思い
1曲歌ったら「歌うまいじゃん、もう何曲か歌ってよ」と言われてしまった
これもまた面倒なながれになるなと思い歌える歌を何曲か歌った覚えがある

カラオケ終了10分前の連絡が入り、「もう終わりにしようか」と伝えて
お会計を済ませて、店を出ると居るよね、面倒な人がね
身なりの良い人が「親父さんが久しぶりに顔をみたいそうです」と
伝えてきた
面倒な事になったな、昼間の喫茶店で今度は事務所か・・・と思っていたら
ふと思い出した、Kの父親は警察官だった
Kに「少し待ってて」と伝えて、身なりの良い人を少し離れたところに呼んで
「一緒にいる女なんですけど、父親が警察官なんで後々面倒になるかも知れないので、後日にでも顔を出します」と伝えた
「分かりました」と返事をし身なりの良い人は立ち去ろうとした
「ちょっと待ってもらえますか?」と声をかけて
「もしかしたらですけど、依頼が久々に入ったんですけど、依頼内容が来てないので、依頼を受けるようでしたら、少し頼むかもしれないと伝えてもらえますか?」と伝えた
身なりの良い人は「報酬は何になります?」と返事をしてきた
「再開発の話聞いてます?」
「まぁ、それなりには」
「じぁ、その話でどうですかね?」
「分かりました。親父さんに伝えておきます」と会話をして
Kのところに戻った
Kは「あの人、一般じゃないよね?」と聞いてきた
僕は「まぁ、一般じゃないかもしれないね」と返した
「あんたさ、昔何やってたの?」
「悪ガキをしてたくらいだよ」
「さっきの喫茶店でもそうだったし、今もそうだし普通の悪ガキじゃないでしょ」
「普通の悪ガキに多少危ないが付いたくらいなもんだよ」と伝えた
Kは何故か少し怒ったような顔をしてた、警察官の娘なんだなって僕は関心をした

そんなやり取りをして
「僕は違う路線で帰るぞ、そっちの方が近いから」と伝え
「おう、分かった。今日はありがとうな」とKが言った
なんだよ、ありがとうって言えるなら言えよと思いながら
駅で別れて、僕は自宅へ帰り食事をしてお風呂に入り
次の日、バイト先へ出勤をした