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返事が届かない手紙①

この話は十年以上も前の話になります。
季節は夏だった(音信不通期間含む)

20代の頃、お金が底を尽き始めてきたな、と思い始め
適当なアルバイトを探して、面接を受けて
面接官より「来週から来れますか?」と聞かれ
僕は2度返事で「はいはい、平気ですよ」なんて返事をして
アルバイトの初日を迎える、家を早めに出て待ち合わせ時間前に到着をした
従業員出入り口で待っていると、面接官が出てきた

入館の手続きを済ませ、事務所へ向かう
事務所に入り、改めて簡単に仕事の説明を受け
制服を渡してもらい、更衣室へ案内され
制服に着替える。制服に着替えを終わったら
仕事場内の案内が始まった

面接をしてくた人の後ろをついて歩き
あの場所は会議室だの、従業員休憩室だの案内をしてもらっているときに
後ろからぶっきらぼうな声で「制服の着方がだらしないと」注意する声が
聞こえ振り返ると、僕と同じくらいの年齢の女性が立っていた
僕は「誰だ?コイツは」と思いながらも、制服の着方がだらしない部分を
聞いたら応えもせずに立ち去っていった。(以後Kと呼ぶ)

Kは制服に着替え、一緒に仕事をすることになった
Kはやることなすこと、文句しか言わない
Kは社員で、おれはバイト「はいはい、すみません」とかし
面倒だから返事をしなかった。

バイトを始めて数週間たっても状況は変わらず
仕事をすれば文句を言われ、そのたびに「はい、すみません」を
繰り返していた。

上司は知ってか知らずか、何故かそいつと仕事を組まされていた
年齢が近いからって言う簡単な理由だと、今は思う
毎回毎回、文句を言われ続けるのも限界はある
文句を言われれば言い返すといった流れができ
Kと僕は、職場では犬猿の仲と知れ渡っていた

言い合いをしながらも、バイトは続けていた
Kさえ居なければ、とても良い職場であったからだ
けど、そうそう上手く仕事は行くものではなく
クライアントの都合で深夜までの仕事が舞い込んできた

上司に「申し訳ないが対応は可能かい?」と聞かれ
「大丈夫ですよ、家も近いし残業代も出るし
深夜代もくつからやりますよ」と返答をした

僕はその仕事を僕一人で行うものだと思っていたが
そうではなかった、ムカつくKと一緒と仕事をするかと
思い心底うんざりした覚えが今でも覚えている