うたた寝
トリッキーな姿の少女を女王として崇めるその集団の、
屈強そうな兵士に怪しいやつとして私は捉えられてしまう。
女王陛下の前で無理矢理膝を着かされる。
なんでこんな小さな少女を女王として崇め献るんだろうか。
幼いころより人より敏感で色んな事が分かり過ぎるのだろうが
子供であることに変わりはない。
プレッシャーやストレスが
このようなトリッキーな姿をさせているんじゃないか。
「大丈夫だ」
と女王陛下は家臣に言う。
「その者を解放し下がれ」
ふたりになって私に言う。
「私は子供のあなたで
あなたは大人になった私だ。」
引き攣るような鋭い目から
子供らしい可愛らしい表情になる。
「私はあなたを待っていた。
あなたがやってくるまでの日々、
ここを守り続けていた。
ああ、やっとこの日が来た。
これからは、
あなたがここ(王座)に座るのだ」
夢から覚める。
あの少女に、
夢の中で何度か出会っていることに気付く。
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