男と女の教科書 レッスン1 紳士的であれ

はじめに

この物語は、男と男の、友情の物語である。
男が男に女のことを一から教える内容であり、女性軽視のように捉えられる箇所も多いかもしれない。
この教科書は、男女が幸せになってほしいと願って書いている。
そのため、知識として知っておくべき内容であれば、男尊女卑の表現もでてくる。
あなたが女である場合、次回作「女と男の教科書」を待ってほしい。
次回作は、男が女に対して男のことを一から教えるテキストとなる。
次回作について詳しく書くのもアレなので、本作について話を戻す。
本教科書は、男と女の教科書であり、出会いから付き合うまでの基本的な事柄が網羅されている。
基本的な定義から入り、定義から定理を導く。
その後、演習へと進んでいく。
本教科書を手に取った彼女がいない男子は、幸運である。
そう、本教科書に出てくる先生と私は、あなたのために書いているのである。
本教科書を読み切ったあなたは、演習がいかに必要であるかを痛感することであろう。
どうやって女子に出会い、どのようにきっかけを作るのか?
そのとき、女子との会話は何を話せばいい?
女子の手を握りたいが、どのような経緯をもって触ることが可能になるのか?
胸はどのように経緯で触ることができる?
等など、基本的な事柄が存在する。
既に多数ある口説き方How To本と類似しているように思えるかもしれない。
類似しているところもあるだろう。
基本は同じなのだから。
すなわち「紳士的にふるまえ」。
最も重要なレッスン1「紳士的にふるまえ」から物語を開始しよう。
ようこそ、男と女の世界へ。

レッスン1 紳士的にふるまえ。

紳士的にふるまえ。
先生は私に何度も言った。
先生とは、私のインド人の師匠である。
肉体、頭脳とも私より格段に優れ、特に、強いカリスマ性があった。
私は、そのインド人の師匠の1番弟子となり、本業のシステムエンジニアの仕事中以外は常に師匠の傍らにいたのである。
私に男と女のことを一から教えてくれたインド人の師匠を、本教科書では先生と呼ぶのが適当だろう。

私は、連日の仕事の疲れから、先生の経営するレストランで酒をあおっていた。
酒が過度に入ると、人は、エロの領域に入る。

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