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FC東京×横浜Fマリノス J1リーグ 第6節 2022.4.2

こんにちは!へーこです!

今回はFC東京×横浜Fマリノスの一戦について分析レビューを書いていきます。

代表ウィークのオフ期間が終わり、ACL組との3連戦を含む7連戦が始まりした。その初戦は横浜Fマリノス。前回対戦では0-8という忘れがたい敗北がある中での日産スタジアムでの一戦となりました。

スタメン

スタメン

東京のシステムは4-3-3、マリノスは4-2-3-1の配置であった。東京の方は前節からのスタメン変更は一人で小川→トレヴィザン変更があった。小川に関してはベンチにも入っていなかったのでコロナ感染だと思われる。

中盤の混乱

ボールを保持しながら戦うことを標榜する両チームだけにどちらがボールを握って試合をすすめるのかという点は試合前から注目点となっていた。

そして、立ち上がりにボールを握ったのは横浜だった。試合を通じて終始、横浜がボールを握る展開となったがアルベル東京はボールを握れなくとも強さを発揮できるチームでもある。アルベルはポジショナルプレーを掲げながらも今までの東京の良さを取り入れたチーム作りを行っている。

立ち上がりの東京が苦労したのは横浜の中盤の選手の捕まえ方だった。
今季の東京は3トップの両ウィングに外のレーンへのパスコースを消しながらCBへ圧力をかけさせ、3センター+CFで中央の選手を抑えるやり方がスタンダードである。

対するマリノスは中盤の選手の立ち位置を入れ替えながら東京の守備に迷いを生じさせに行く。特に捕まえ方で困らせられたのはSBの立ち位置。マリノスのSBである永戸、小池の二人は東京のウィングの内側から顔を出してパスコースを提供する。東京の2IHの安部、松木の二人は中盤での数的不利に苦労することが多かった。

また、立ち上がりはディエゴの守備タスクが明確になっていなかったことも中盤で混乱が生じた原因であった。

中盤で人が捕まえられない

立ち上がりは人のつかみ方で少々バタつきがあったものの、15分ごろからは中盤の守備が整理できるようになりショートカウンターを打てるようになった東京。試合後のプレビューインタビューでもアルベル監督がこのようにコメントしている。

5分、10分ほど少しナーバスな形でスタートしてしまい、その時間帯に失点してしまいました。(中略)
前半だけでも7本のシュートを打って、多くのチャンスを作っていました。
相手はサイドバックが中央にポジションをとって、中央で数的優位を作ろうという意図があったと思います。その中で、そのサイドバックの背後のスペースが空いてくるところに、素早い攻守の切り替えからチャンスを多く作れていたというのが前半の展開だったと思います。

アルベル監督試合後インタビュー

反面教師にできるか

◆横浜のビルドアップの欠陥

アルベル監督のコメントにあるように前半は東京は横浜のウィークポイントをついて得点をとることができた。横浜は相手のハイプレスをかわすために選手が頻繁にポジションチェンジを行うため瞬間的に配置に乱れが生じることがある。

11分の安部の得点シーンでは角田が大外へのパスコースをあきらめて渡辺にボールを付けたところから失点が生まれた。本来であればSBがいるのだがマリノスの場合はSBが内側に入ることに伴いCB→WGへのパスコースが遠くなってしまう。

11分 安部の得点シーン

得点にこそならなかったものの20分のシーンでも全く同じである。角田が外のコースをあきらめて切り返したところを紺野が奪ってシュートまでもっていった。その少し前のシーンで角田に内側に切り返されて運ばれたことを修正してボールを奪った紺野は良かったがマリノスの構造には問題がある。

20分 紺野が角田からボールを奪ってのカウンター

◆東京と横浜の共通点

CBとWGの距離が遠くなってしまいプレスの逃げどころがなくなってしまうという現象は東京でも起きている。横浜も東京もSBが肝となるビルドアップをするためここの構造の修正は両チームにとって急務と言える。今節の安部のゴールは明らかに横浜のビルドアップの構造的な欠陥でありこのままでは東京にも遅かれ早かれ起こりうるものである。この試合の自分達のゴールを反面教師として東京のビルドアップの構造も修正できるといい。

試合結果と終わりに


今回の記事は短いですがここで筆を置かせてもらいます。ここまで読んでいただきありがとうございます。

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FC東京×横浜Fマリノス J1リーグ 第6節 2022.4.2
1-2
得点者 FC東京 安部 柊斗
    横浜FM   西村 拓真、A.ロペス

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