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季語六角成分図「檸檬」

俳句ポスト 第228回 2019年9月19日週の兼題。

檸檬と言えば、梶井基次郎の短編小説「檸檬」がすぐに浮かびます。私の一番好きな小説です。
肺結核により31歳で夭折した梶井基次郎は、生涯に20篇ほどの短編小説しか残していませんが、中でも「檸檬」は彼の代表作であり、近代文学の傑作と言えるでしょう。意外なことに、発表当時はそれほど注目されなかったようで、後に小林秀雄が高く評価したことにより世に認められたのは有名な話です。
檸檬について、梶井は草稿で「私の心を慰める悲しい玩具」と書き記しており、「檸檬」も自身の実感を多分に含んだものだったようです。
さて兼題、この美しい檸檬の幻想から逃れるのは思い入れが強すぎて無理だ!と思い、逆にまずはがっぷり「檸檬」の中の檸檬に向き合うことにしました。

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