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小中規模の本屋の未来について考える/本の虫のひとりごと

2023年5月9日(火)

私は週に2回ほど近所の古本屋さんをはしごする程の古本屋好きだ。
古本屋には普通の書店に並ばなくなった本達が集い、新たな持ち主を待っている。
心地よい古紙とインクの香り、人々が紙をめくる音、その全てが心地よい。
「ずっとこの空間に居たい」そう思わせてくれる特別な空間である。

そのため、新しい本だけが並んでいる本屋にはあまり行くことはなかったのだが、
本好きを名乗る以上、最新の書籍を知ることも大切だと考え、最近は週に1回は通うようにしている。

書店員や作家が心を込めて書いたポップや広々とした明るい店内は古本屋にはない良い空間だ。
新宿の紀伊国屋ほどの規模になると、様々なカテゴリの書籍が陳列されており、とても華やかだ。

しかし、駅ビルに併設されている小中規模の店舗はAmazonの書籍売り上げランキングに並んでいる書籍とコミック、参考書、雑誌類しか置いていない。
ファンタジー、ミステリーなど実生活に直結しない書籍には立つ瀬がない。

「社会的に活字離れ」「ネットで本を購入する風潮」「電子書籍の急成長」本屋にとって逆風の3拍子がそろっている状況だ。
ネットと同じ商品を並べても、意味は無いのではないだろうか?
多少なりともマニアックな本を置いた方が良いのではないか?
例えば、最新の海外ファンタジーやミステリーなんかはどうだろう?

流石に最新の海外ファンタジーやミステリーだけを並べても経営が難しいのは理解している。しかし、逆風に対して何かしらの手段を講じなければ小中規模の本屋は日本から消えてしまう。
人々が気軽に本と接する場所が減ってしまう。
何か逆転の一手はないものだろうか。

※深堀は避けますが「本屋×おしゃれカフェ」というコンセプトには反対です。

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