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マンガで読む「資本論」

あの~、この前、「まんがで読破」シリーズが素晴らしいというお話をしたと思うんですけど…

今回は、その中から2冊。

「資本論」「続・資本論」です。


今回紹介する2冊は、続きものです。なので、2冊でワンセット。

「資本論」を書いたのは、カール・マルクス。それと、エンゲルスっていう人。この2人の関係が非常におもしろいんですけど、そのお話はまたにするとして…


これ、どういう本かというと…
「資本主義とはなんぞや?」っていうのをわかりやすく説明してくれている本。
経済の話もちょいちょい出てくるんですけど、物語風になっているので、非常に読みやすくなっています。

「資本論」っていうと、かつて世界で一番売れてた時期があった本なんです。それ以上に、世界中のいろんな人たちに多大な影響を与えてた!この本を読んで、国自体を根底から変えてしまった人も何人もいたくらい!
そのくらい影響力が大きかったんですね~

「やっぱ資本主義って最悪だわ!理想郷を作らないと!そのために国の仕組みを社会主義に変えなくては!」って言って、ほんとに変えちゃった国がいくつもあったんです。日本でも影響を受けてる人がいっぱいいますよ。


ま、結果的に「社会主義」とか「共産主義」は、ほとんどの国で失敗に終わっちゃうんですけど。

それはそれとして、この「資本論」に書いてあること自体は素晴らしいです!資本主義を徹底的に分析・解析して、弱点まで物の見事に突いています。

ただ、最終的に「だから、武力で国を変えよう!」みたいな結論にいたっていて、その1点のみ、どうしようもないです(他は、ほぼ完璧!)


ざっくり語ると、「経営者が搾取するものだから、労働者はいつまで経っても苦労するばかり」というコトが書いてある本。

この点においては、確かに当たってるんですよ。ただ、その解決方法が「資本主義は最悪だから、武力蜂起して無理矢理変えちゃおう!」は、極端過ぎますw

現代だと、もっと別の解決方法があって。たとえば、「福利厚生をしっかりやって、労働時間も減らして、気持ちよく働ける環境を整えましょう!」みたいに。
資本主義社会のまま、人々が幸せになれる方法を模索してる時代なんですね(「資本論」にも、そういうエピソードは出てきます。ただ、最終結論にならないだけで)


いずれにしても、「お仕事」をテーマとして扱っている本なので、誰しも読んで損はないはず!

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