見出し画像

中国のシャオチェとニャンニャンするために中国語を学ぶ!

青年が働いている会社では、中国から製品を輸入することがありました。

特に「カシミヤ」と呼ばれるヤギの毛を使ったマフラーやストールは大人気で、この会社一番のヒット商品です。

「カシミヤ100%」をうたったマフラーやストールを輸入するため、遠くモンゴルまで直接交渉に行っているくらい。ただし、そのためには中国語がしゃべれないといけません。

もちろん、最初は通訳を通して交渉していたのですが、店長の一存で「よっし!みんなで中国語を勉強しよう!」ということになりました。日本語の話せる女性中国語講師を呼んできて、毎週1回、中国語講座を受けることになります。

普段は腰が重いくせに、こういう所は行動力があったんですね~

実は、そこにもちょっとした秘密がありました。中国に出張に行くと、女の子と仲良くなれるんです。それも若くてきれいな女の子たちと!

出張中にエッチなコトができるので、店長も他の社員たちもウキウキです。カシミヤの取り引きではなく、女の子たちと直接交渉するために中国語の勉強にも身が入るという仕掛け。

「なにやってんだ!」

…と女性のパートさんたちからは不評でしたが、社員の人たちは一向に気にしません。

「いや~、悪いコトは何もしてないよ~」と誤魔化しますが、中国から帰ってくると、みんな顔がニヤけているので一発でバレてしまいます。


正社員になったばかりの青年も強制的に週に1度の中国語講座に参加させられました。

中国語講座では「シャオチェ」という単語が大流行!漢字で書くと「小姐」若い女の子のコトです。興味のある単語なので、みんな一発で覚えてしまいました。

エロは偉大なり!

ちなみに、この時期にインターネットが大躍進を遂げますが、原動力となったのは、やはり「エロ」でした。みんな、エッチな画像を見て興奮するために、がんばってインターネットの環境を整え、操作を覚えたのです。

中国語には「娘」という漢字も存在しています。娘と書いて「ニャン」と読みます。現代ではあまり使わないかもしれませんが、意味はやはり「若い未婚女性」のコトです。

中国には「娘娘祭(ニャンニャンまつり)」という風習もあって、太平洋戦争時には、満州を占領していた日本人も数多く参加していました。ちなみに、この場合の「娘娘(ニャンニャン)」は、女神様のコト。土着の女神信仰のお祭りだったようです。

それが転じてエッチなコトをするのを「ニャンニャンする」と呼ぶようになった…か、どうかは定かではありませんが。


いずれにしても、店長も他の社員も、週に1度の中国語講座は熱心に受講していました。その中でも特に伸びが早かったのは、この物語の主人公である青年です。まだ若かったこともあるでしょうが、資質として語学習得に向いていたんです。

実は、このコトが会社を辞めた後も、ちょっとだけ影響していくのですが、それはまた別のお話。別の機会にお話いたしましょう。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。