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安倍万兵衛、お菓子を学校に売り込む(「2121 ~100年後の未来~」 第11話)

安倍万兵衛あべのまんべえは、自分のお菓子メーカーの販路を拡大しようと、学校へやって来ました。

校長先生「困るね。そういうのは政府を通してもらわないと…」

万兵衛「いえいえ。上の方には、すでにお話を通してあります。『だったら、試しにどこかの学校で扱ってもらえ』と言われて」

校長先生「なるほど。そういうコトですか。それにしてもねぇ…」

万兵衛「お願いします。1つ10円。いえ、5円でも構いません。試しに給食に我が社のお菓子をつけてもらえませんか?」

校長先生「フ~ム。そのくらいの値段なら、まあ…」


こうして、試験的にお菓子を売り込むことに成功した万兵衛。ここから全国の学校給食に安部製菓のお菓子を普及させることになりますが、それはもう少し先のお話。


「しめしめ。うまくいったぞ。この学校を足がかりに販路を拡大していくことができれば、ますます我が社は巨大企業へと成長してゆける」

安倍万兵衛がそんな風に考えながら学校の廊下を歩いていた時。偶然、桃香様とすれ違いました。

まさか、この2人が将来、熾烈な対決劇を演じることになろうとは…

2人とも気づいてはいませんでした。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。