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伝説の魔女ランシーヌとは一体誰だったのか?

ここで、恋愛の話をしておきましょうか?(同時にそれは人間関係のお話でもあります)

なぜ、浜田君とあの人がつき合うことができたのか?そして、それなりに長く関係が続いたのか?

元をたどれば、それは青年のおかげでした。青年があの人との恋愛を成就させようと(同時に物語をおもしろくしようと)すればするほど、ふたりの関係はこんがらがっていったのです。まるで、ミノタウロスの迷宮のように!

代わりに、すぐ側にいてくれた浜田君との関係は深まっていきます。

だって、そうでしょう?青年がアレやコレやと画策すればするほど、あの人は浜田君に相談を持ちかけ、安心する言葉をかけてもらえるのですから。

皮肉な話ではありますが、ここに青年が介在しなければ、あの人と浜田君が恋人としてつき合うこともなければ、長続きすることもなかったのです。


もう1つの理由として、「本音で話ができた」というものもあります。

あの人も青年も、お互いに相手を傷つけまいとして言葉を選ぶところがありました。その関係が進んでいくと、最後には何も言えなくなってしまうのです。

それに対して、浜田君はあの人に対してズバズバと言葉を選ばず話します。すると「人は鏡」なので、あの人も浜田君に対して言葉を選ばなくなっていきます。

それって、心を傷つけてしまうし、ケンカになりやすいんです。だから、フツーは恋人になんてなったりしないんです。人生のどこかで関係が断絶してしまうから。

ところが、ここに青年が介在することで関係はつながり、継続してしまった。そうなると、以前よりも仲良くなれるんです!

「雨降って地固まる」という言葉もあるでしょ?

お互いに傷つけ合い、ケンカをし、仲直りする。それを繰り返すことで人間関係はより強固になっていく。恋愛や結婚も例外ではなくね。

だから、1度距離を置く必要があったんです。浜田君とあの人が完全に別れるまで青年は関わりを持たないようにし、演劇でもボランティアでも没頭するしかなかった。

幸いにも、その行為は同時に「新しい物語を生み出したい!」という青年の願いにも合致しました。

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さて、もう1つの恋愛のお話もしておきましょうか?

この物語において、頻繁に名前が登場し始めた1人の女性。

     「美嘉ちゃん」

実は、美嘉ちゃんこそ、青年の恋のお相手になる可能性が非常に高かったのです。

そして、同時にそれは物語上の重要人物に重なり合わさる可能性の高さを示唆していました。

     「魔女ランシーヌ」

伝説の魔女と呼ばれたランシーヌは、空想の物語上で非常に重要な位置をしめながら、謎の多い女性でした。

伝説の悪魔と呼ばれたマディリスと双璧を成しながら、あまり魔界には近寄らない節もありました。それでいて、つかず離れずの関係。

これが現実の世界で何を意味しているのかは、青年にもわかりませんでした。

「双璧を成し、魔界にはあまり近寄らず、それでいてつかず離れず。それって、具体的にはどのような関係なのだろうか?」

青年は、よくそんな空想にふけります。ひとりで部屋にいる時、散歩している時、本を読んでいる時。などなど。

よって、ここからは「現実の世界で何が起こったのか?」を語ると同時に「ランシーヌのエピソード」も紹介していくことにいたしましょう。

現実世界においての魔女ランシーヌとは一体誰だったのか?みなさんも想像し、推理しながら読み進めてみてください♪

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。