指導というのは、黙って見守ることも必要
プロ野球を見てるとですね。いろいろと見えてくるモノがあるんですけど。その内の1つが「人材育成」です。
広島カープに小園海斗って選手がいて、ショートを守ってる選手なんですけど。この小園が、今シーズンの序盤で絶不調だったんです。毎回、スタメンとして試合に出してもらってるのに、全然打てない!ところが、守備がよかったので、試合には出してもらえる。
ショートって、多少打てなくても、守備がよければ使ってもらえるポジションなんです(もちろん、バッティングがいいに越したことはない!)
で、小園って、潜在的にはバッティングセンスがある選手なんですけど、どうしても不調の時期もあるわけです。
その絶不調の小園を使い続けて、4月中は全然ダメだったんですけど、5月に入ってから爆裂に打ち始めて、ようやく見れる成績になってきました。
「打線は水もの」っていう言葉もあるくらいなので、どんな時期でも打てない時期はあるんです。
そこで辛抱して使い続けた監督も偉いんですけど、実は今回のコトは、コーチの功績も大きかったらしく…
広島カープには小窪コーチってのがいるんですけど。
小窪は、現役時代、そこそこの選手だったんです。バントとか小技は得意だったんだけど、総合的に見ると「そこまで目立った活躍をする」ってわけでもありませんでした。一流とまではいかなかったんですね。
それで、成績が低迷して、カープをクビになったあとも、独立リーグに行ったり、パ・リーグのロッテに1年ほど在籍したり、他のチームも少し経験してる選手でした。
ま、その時の経験も生きたんでしょうね。
「指導ってのは、口うるさく言うだけじゃなくて、黙って見守ることも必要だ」ってわかっていたんです。
それで、小園の成績が低迷している時期も、「打つ方は上手くいっていないけど、気持ちを切らさず、せめて守備の方で活躍しよう!」と辛抱強く見守ってくれたわけですよ。
おかげで、小園は打つ方は全然でも、守備だけは抜群で、ファンからも「打率は上がらないけど、スタメンから外すほどじゃない」って言われてました。
それで、1ヶ月くらいして、ようやくバッティングの方も上向きになってきたっていう(ここ3週間くらい、セ・リーグでもトップレベルに打ってたくらいですからね)
いずれにしても、指導というのは、なんでもかんでも手や口を出せばいいというモノでもなくて。時には、辛抱強く話を聞いたり、黙って見守る時期も必要だというお話でした。
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。