カボチャ教団の野望(「2121 ~100年後の未来~」 第28話)
「カボチャ教団」のカボチャ姫とカボチャ太郎の姉弟は、急激に信者を獲得しつつある「大モモ教」を危惧していました。
カボチャ姫「桃太郎のヤツが肉体改造を掲げて、信者を増やしてるらしいわ。うちも何かやらないと危ないわね…」
カボチャ太郎「姉貴。じゃあ、対抗して健康にいいサプリでも販売するか?」
カボチャ姫「いいえ、体を鍛えて健康になるだなんて、もはや時代遅れよ。人類を進化させてきたのは科学。私たちは、科学の力をさらに極める!」
そこにちょうどアメリカからやって来たスーパーラッキー・モンキーが訪れます。
スーパーラッキー・モンキー「実は、このような教育プログラムがありまして。アメリカでは、今、人々の能力を飛躍的に向上させるのに一役買っております。お宅の教団でも役に立つのではないかと思い、うかがわせていただきました」
この時代、あらゆる分野の取り引きがインターネット回線を使って行われるようになり、全ての商売はネット上で完結するようになっています。
ところが、あまりにも会って会話するということがなくなったため、直接顔を合わせて交渉するという手法が、逆に効果的となってしまいました。
安倍万兵衛やスーパーラッキー・モンキーは、目ざとくその点に注目し、商売を拡大していたのです。
カボチャ姫は、一通り話を聞き「この男、使えるかも知れない…」と直感的に感じました。
スーパーラッキー・モンキーの方も「これは思わぬ金工脈を発見したかも知れんぞ。このカボチャ教団とやらを利用して、日本において我が社の支配を広げる足がかりにできるかも…」と考えました。
ここにふたりの思惑が一致したのです。
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。