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桃香様の恋(「2121 ~100年後の未来~」 第22話)

桃香様は、お金持ちの家の子であったというコトもありますが…

性格的にも人に好かれ、学生時代から友人も多く、よくモテました。


ところが、いざ恋人としてつき始めると、ワガママな部分が出てしまい、長続きしません。

「相手の欠点を1つでも見つけると、勝手に幻滅して別れる」というコトを繰り返します。

男の人からしても「恋人になる前までは、よさそうな子に見えたんだけどなぁ。でも、なんだか思ってた人とは違ってた…」と、なりやすいのです。


決してわざとやっていたわけではないのでしょうけど、「誰にでも好かれよう!」とし過ぎて、自分の欠点を隠すようになっていたのです。

友達の時はそれでもいいでしょう。でも、恋人となるとそうはいきません。つき合い始めれば、それまで見えていなかった欠点も自然に伝わってしまいます。真の恋人なら、よい部分も悪い部分も含めて全部まとめて愛してあげないといけないのですから。


とんでもなくモテるからこそ、桃香様にはそれができませんでした。「私のパートナーになる人は完璧でなければならない!」「どうせ別れたって代わりはいくらでもいるんですもの」という心理が無意識に働いてしまっていたのです。

欠点も含めて全部愛してくれるような人に対しては、桃香様は見向きもしませんでした。基本的に「追いかけられる」よりも「追いかける恋」に憧れるタイプだったのです。


たとえ、その恋が成就しなくても、空想上のヒーローや歴史上の偉人、芸能界で活躍するスーパーアイドル、身の周りでもそれに近い人を好きになってしまうことが多くありました。

もしも、そんな人とつき合っても、やっぱり「表には見えていなかった欠点」が見えてしまい、別れてしまうのでしょうけど。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。