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まんが道大解剖


今回ご紹介するのは、この本!
「まんが道大解剖」です。

「大解剖」っていうくらいなので、解剖されていない「まんが道」もあるのかって?
もちろん、あります!藤子不二雄先生の、あの「まんが道」です!
作者は、藤子不二雄Ⓐ先生なんですけど、藤子・F・不二雄先生や、他の一流のマンガ家の方々が大勢登場します!

マンガ好きの人なら、誰もが1度は読んだことがあるのではないかと。かつて、NHKでドラマ化なんかもされましたね。


で、「まんが道大解剖」の内容なんですけど…
「まんが道」「愛…しりそめし頃に(「まんが道」の続編)」を徹底的に網羅した、まさに「大解剖」の名に恥じないモノとなっています!

貴重なカラー原稿なんかもたくさん載ってるので、かなりお買い得かと。だって、この充実度で1000円しないんだもの!

ヘイヨーさんも、Kindle Unlimitedで読めるにもかかわらず、わざわざ1冊購入しちゃいましたからねwでも、充分にその価値はありました!


読んでもらえばわかるんですけど、内容的には、本編の「あらすじ」「登場人物」「名言」の他に、「これでもか!これでもか!」っていうくらい貴重な資料がバンバン掲載されています。

で、インタビュー記事もいくつか載ってるんですけど…
その中でも、ヘイヨーさんが特に感動した部分を紹介しておきます。


藤子不二雄先生が、まだ若い時(当然、F先生とⒶ先生にわかれて活動する前)原稿を大量に落としたことがあったんですよ。
※「原稿を落とす」というのは、しめきりに間に合わないこと

これ、「まんが道」本編を読んだことのある人なら誰でも覚えているであろう超有名なエピソードなんですけど…

おふたりが東京に出てきてからしばらく経って、ひさびさに「田舎に帰ろう!」ってことになったんです。お正月休みに。
そしたら、実家でのんびりし過ぎちゃって、全然マンガが描けなくなっちゃった!で、しめきり破りまくって、あちこちの出版社に大迷惑をかけてしまうんです。

その直後のエピソードですね。

「そろそろほとぼりも冷めただろうし、出版社に原稿を持ち込んで見てもらおう!」と、藤子不二雄先生のおふたりが、マンガ編集者に会いに行ったんです。
そしたら、「あっちを直せ!こっちを直せ!」って、原稿にかなり文句を言われちゃったんですね。
で、Ⓐ先生は黙って聞いてたんですけど…
F先生の方が、編集者の手からピッ!って原稿を引き抜いて「帰ろう」っていうわけです。
「は?」と思ったんだけど、Ⓐ先生も「まあ、いっか」と思って、そのまま帰っちゃったんです。

そしたら、帰り道でF先生が「あんな人の言うこと聞くことないよ」とか言い始めるんです。
だから、Ⓐ先生の方も同意して。「もう原稿の持ち込みなんてやめよう。必要になったら、あっちから声をかけてくるだろう」って、出版社への持ち込みをやめちゃったんですね。

で、後から振り返ってみると「アレ、ふたりだからできたよね。ひとりだったら、とても心細くてやってらんなかった。ああいうとこが、コンビのいいとこだったよ~」

…ってⒶ先生がインタビューでおっしゃってたんです。

これ、いいエピソードだな~と思って。

こんなインタビューも満載なので、マンガ家目指してる人は(目指してない人も)ぜひ読んでみるといいと思います。

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