見出し画像

受継ぐ意思 思いと記憶

              フィクションです‼️

親父が煙突から 白い煙となって 空高く舞い上がった 
悲しくは無かった  ただ ………寂しかった……

子供の頃、親父と遊んで貰った記憶は ほぼ無い
親父は職人で 休みは水曜日だけ だった!
毎日 朝早くから蕎麦を打ち 何十年も 毎日

下町の蕎麦屋に しては 客は多かったのだろう
材料にも拘り 自分の足で 色々な場所へ出向き
交渉して 納得いくまで 何度も 試行錯誤して
自慢の味と 自己満足の 蕎麦 

そんな親父を見て 僕には楽しくは 無かったし
自慢の親父でも 無かった ………
ま、人様から 美味しいね!と 言われたら
少しだけ 誇らしいとは 思ったが、家庭を犠牲に
蕎麦ばかりの 親父は 母や僕ら兄妹を どう思って
いたのだろう…

亡くなって 色々と遺品を整理していたら
懐かしい家族写真を見付けた 親父の店前で
家族が 笑顔の1枚だった  それ以外 家族全員の
写真は 無かった…… 親父には 家族よりも
蕎麦が大事だったのかな? この疑問は 
遺品整理の中に 答えがあった! 

親父の 書き記した 何時か何か あった時の為に
手紙を 書いたのだろう……
その手紙の中で、親父は 僕ら兄妹の事 学校で何が あったのか、僕が何をしたのか 妹が勉強を頑張っている とか 色々と記されていた
会話など無かったのに 母から毎日 聞いていた
様子だった…… 朝早くから夜遅くまで 店で働き
帰宅すると 子供達の その日の事を 聞いていたらしい ………確かに 不器用だが、親父は 僕ら兄妹の事を 申し訳なさそうに 愛していたんだな
その日は 涙が溢れ止まらなかった………

あれから一年 僕は大学を辞め 親父の残した
レシピの通りに 何度も 何度も 失敗を繰り返し
やっと、親父の好きだった 愛された 待ちわびた
お客さんに 僕の蕎麦を 出せた
まだまだ親父には
敵わないが、ちゃんと受継ぐよ あの味を!
常連客も 毎日 通ってくれ 毎回 味に ついて
アドバイスを くれる こんなに嬉しい やり甲斐ある仕事って  親父の気持ちが理解出来た。
妹も 具材の揚げ物など 手伝ってくれて 有難い

そして、親父の店の前で 笑顔の親父の写真を
抱え 家族で写真を撮った  2枚目の家族写真だ
勿論 店に飾ってある。


            

                  皆様🤗こんばんは🌟

ちっとばかし、ヒューマンドラマ系に して
みました  ……実際 僕は早くに両親を亡くして
いるので🤦‍♂️  もし!父親が店屋を やっていたら?
を 考えて と

では良き夜を お過ごし下さいませ😌🍀
何事にも感謝を✨
出来るなら笑顔を沢山😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?