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エッセイ ねこの悪巧み

 本日はショートショートではありません。雑談です。さっきまで寝ていたからです。びっくりしますね。私もびっくりしています。

 本棚の紹介なんかしてみようかと思います。どん。

18冊とねこ

 以上です。
 現在、紙の本はこれが全て。読んだ端から必要箇所をノートに書き写して売り払ってしまうからです。他に電子書籍がありますが、電子書籍は処分ができないので、も少し雑然としてますね…。

 本来ならば、こう、この中から本の内容などをお話できればいいのですが、先述したように、ここにあるのは『必要箇所をノートに書き写』せていない、本だけです。つまり、自分の中の未消化の本しかないわけで、感想文的なものが書けません。
 でも、古い本が入っていない分、この本棚は私が今やろうとしてることが恥ずかしいくらいそのまま反映しておりますので、ちょっとだけ、本の上澄みの紹介をしてみたいと思います。

 右から「ベクター素材ニューレトロ」と「使えるシルエット素材集」はnoteのサムネイルに使用している本です。お世話になっております。特にニューレトロの方は、本そのものが凝っていて美しいです。紙やインクにもこだわりがあります。デザイン選んでいるだけで楽しい。いや、眺めているだけで楽しい。全力で作業効率を削って来る恐ろしいこです。

 次の3冊はレシピ本です。「青山『ふーみん』の和食材でつくる絶品台湾料理」「暮らしの手帖別冊 気分を大事に 続ける料理」「ムラヨシマサユキのクッキー」。おいしいご飯に関心があるわけです。食いしん坊なのでしょう。昔はレシピをとっておいたりしたのですが、やめました。食いしん坊がそれをやると一生かけても食べきれないほどのレシピを溜め込み始めてしまいます。この本の内訳は要するに、「ごちそう」「ふだんのごはん」「クッキー(お祝いなどで人に作る)」ですね。

 右から6冊目「神田松之丞 講談入門」神田伯山さんがまだ松之丞だった頃に出した講談の入門書。講談作品の辞書代わりに使っています。話芸に関心があるんですよ。

 7冊め「文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室」。ゲド戦記の作者による文章のワークブックです。『小説教室』とかいてありますが、実質文体についての技術的な演習を行うための本です。人称とか、単語の使用とか。あくまで演習本で、ひたすら持論を押しつける本でもありません。私はル=グウィンの文章が好きですし、精神論を言わないこのワークブックの態度もとても好ましいものに感じます。

 8冊めは「親指が行方不明」尹雄大さんの、ままならない身体と武道とコミュニケーションについての本です。ちゃんとまとまったら、感想文を書きます。

 9冊めから2冊「PIZZA, PIGS, and Poetry」,「IF NOT FOR THE Cat」詩人Jack Prelutskyさんの本です。twitterで「言葉の添え木」さんの詩作ハッシュタグ「#言葉の添え木」のお題に(できるだけ)毎朝参加しており、せっかく参加しているので、も少し表現の演習ができないもんかな、と思って、このおじいさんをお招きしております。愉快な児童詩を書く方です。PZZA〜の方は子供に詩の書き方を説明している本ですが、IF NOT FOR〜は、英語のHAIKUの本です。見開き1ページにつき、ひとつの俳句と、それを『詠んでる』生き物が描かれた、俳句版のはらうた、みたいな構造です。例えば、蟻のHAIKU。

We are we are we
Are we are we are we are
Many in our hill.
IF  Not FOR THE Cat 

 英語は詳しくないけれど、めっちゃいるな!はわかります。めっちゃいて、相手と自分がもう、ぐっちゃぐちゃな感じ。このおじいさん、なかなかやるでしょう。うむ。

 ピンク色の2冊、および左端の本は映画監督ウェス・アンダーソン関連です。「ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家」は作品集「ACCIDENTALLY WES ANDERSON」は『ウェスアンダーソンの映画みたいな』世界の風景を集めた写真集、日本からはJR車両が選出されております。左端は最新作THE FRNCH DISPACHの劇場パンフレット。
 縁あってtwitter内で朗読劇の集まりに参加させていただき、台本を頼まれております。それのイメージ資料です。ここに、この本があるということは、まだ皆目まとまっていないということです。ぐうううう。

 13冊め「亡命ロシア料理」P .ワイリ/A .ゲニス。旧ソ連時代にアメリカに亡命したロシア人による料理エッセイです。料理関係の本が好きなのですよね…。最初にスープについて書かれています。ロシア料理の特徴はスープの多様性にあるそうです。曰く。

 本物のロシアのスープが飲みたければ壺を用意しなくてはならない。

 ないよ!
 これだけで、いい本だな、と思ったりします。壺がない人は中東で買って来るといいそうです。行かないよ!

 14冊め「物語のあるところ」吉田篤弘。
 ちくまプリマー新書の400番めです。この方はこの新書のデザインをされているクラフト・エヴィング商会の中の人で、その関係で、このシリーズのキリ番はこの方の物語がのります。普通の新書と違って、大人が子供に語りかけるような形式で書かれる文章が多いこのシリーズを(大人だけど)愛読しています。

 15冊め「同士少女よ敵を撃て」逢坂冬馬。今年の本屋大賞ですね。まだ全然手がついていません。これも、twitter関連で、高校生の子に紹介されて、一緒に感想など言い合いたくて本棚にならんでおります。ちょっと若い子にモテたいおじさんみたい。会社の同僚が読みたいらしく、読み終わったら貸す予定が入っておりますが、この方も本好きで、隙あらば自分のいる沼に私をひきずりこみたいと考えておられる方で、不定期に電子書籍ガジェットに10冊くらい本をセレクトして貸してくださいます。うむ。おおおおおう。って、その度に思います。

 16冊め「自分の手でときほぐす! ひとりほぐし」崎田ミナ。
 はい。
 肩が、凝ってるんです。
 ときほぐす! 自分の手で!!

 17冊め「女と刀」中村きい子。
 明治くらいの薩摩士族の女性が主人公の小説です。まだ全然読んでないのでそれ以上は。でも冒頭でいきなり70代の主人公がこう言って旦那さんに離縁を申し渡します。

ーひとふりの刀の重さほども値しない男よ。

 なにこれ、と思う。モデルがいる話のようですが、ほんとに? 明治の人でしょ? 強い。なにこの人。時間とって読むのが楽しみな本です。


 以上ですね。以上で、すっかり、うちの本を紹介しきりました。だいたい、こんなことを企みながら過ごしております。
 noteの側の応募で、小説も可能なものがほとんどなくなってしまったので、たまの骨休めの、本棚の紹介でした。

 一週間お疲れ様でした。おやすみなさい。

エッセイNo.001


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