ショートショート(と、朗読) 片道8.7光年
「消えたい」
※「シリウス」はおおいぬ座の一等星です。オリジナルがコレになっていて(科学弱いなあ)このまま収録しています。ごめんなさい。
後述がありますけど、これ、さるクマさんあてに書いた話で、ずっとそればっかりがあって間違えたんです。わたしのシリウスはおおくま座に。(オリジナル掲載時にも隠していたシリーズ最大の秘密です。当時も今回もご本人に許可を頂いて記事を作っています。)
…言い訳か。
勉強、しなおさないとね。
声のお仕事をされている(詩や小説も書いておられます)水上洋甫さんにお願いして、朗読をしていただこう、のシリーズ「SAND BOX 1099」です。毎週金曜日にお届けしています。
いきなり各種SNSから姿をくらませたねこのひとは、文学フリマ参加ののち、主にずっと寝ていました。のびたんですね。情けない。
文学フリマのレポートは別途書きます。
作った本はBOOTHで販売をしています。
何度か書いたように、「コーヒーカップと夜の底」から「片道8.7光年」までは”COLD BREW”という一連のシリーズとして書いたものです。
これらのお話はモチーフを固定してあって、そのモチーフは当時、自分が物語を書くときのお手本としていた方の頻出モチーフをなぞっています。
元来、ヒトには溢れるようなイメージの源泉というものが存在するわけではなく、すでにある事物をなぞり、学習して、消化してちょっとずつちょっとずつ身にしていって、それを糧にしてほんの少し何かを表現できる、そういうものだと考えています。
だから(少なくとも自分には)何かを作るためにはたくさんの学習や取材や経験、思考の時間が必要で、このシリーズはお手本にした方をどれだけ消化できるか、自分で自分に問うために作っていました。ずっと、おなじお手本では永遠に自分の道は歩けないから、卒業するようなつもりです。
卒業に十分なものができたかはわかりませんが、ひととおり書いて、何かが開けたような気がしました。新しいことを始めてみようというような気持ち。お手本にした方へのお礼の気持ちとか、自分の節目だとか、そういうものをひっくるめて大事にしているシリーズです。
たまに(結構定期的に)どうしようもなく「消えたい」と思う方の人間ですが、なんだかんだここにいて、(SAND BOXをはじめ)なんだか思いもよらないようなことが色々できるようになりました。ほとんどが他人の力をお借りしたものなのでさせていただいた、というほうが正確ですね。
なんだろう。ふしぎですね。
※私のnoteの毎日投稿は実はほとんどストックで賄っていました。しかし本の製作や文学フリマへの出店で全部使いきってしまったので、現在リスケジュールを図っています。明日もお休みするかもしれませんが、特になにかあったわけではありません。全然反応しないアカウントに来てくださってありがとう。ちょっと休んでるだけです。ご心配なく。
SAND BOX 1099
2nd season ”COLD BREW”