見出し画像

たった100文字、されど100文字

みなさんは100文字で相手をワクワクさせることができますか?

蔵前にある独特な本屋。うだるような暑さの中、涼しさを求めて立ち寄った本屋にあったこの本はとても興味深く異質な雰囲気だった。
その本屋は少し変わった本屋で、世の中からウケるようなありきたりな本が店頭に並んでいない。だけど人を引きつけるような本屋だった。

僕は店に入ってすぐ横の本が気になって手にとった。その本は
『100文字SF』(著者 北野勇作)

この本にはたった100文字でワクワクするような物語がたくさん収録されている。星新一のショートショートをさらに凝縮したような本だ。

はじめは余白も多い本だなと思い棚に戻したが、どうにも気になるので買ってしまった。
そしてこんなものあっという間に読めるだろと思ってペラペラとページをめくった。







あれ?思ったより進まないぞ?
1つ1つの物語の背景や思想を想像していると普通の本を読むより体力を使う。気付いたら1つの話に1時間くらい考えてしまっていた。

これは不思議な本だ。1つ1つの本を長いストーリーにしたらどういう構成にしようか考えてしまう。

でもこの本はこれでいいのだ。100文字に収めているからこその価値がそれぞれの物語に宿っている。

不思議な本を読んでみたいという方、東野圭吾やら池井戸潤などに飽きてしまった方、ぜひお試しあれ。

画像1

購入はこちらから

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?