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たらたらヒップホップ語る④

こんばんは~、四回目です
相変わらずこちらは寒風吹きすさぶ日々ですがそんな中にも柔らかな陽光の差す日が少しずつ増えてきて、冬の終わりを感じつつあります

皆さんは近頃どんな音楽を聴いていますか?ぼくは相変わらず無節操に色々と聴いているのですがその中でも最近はR&Bを感じるヒップホップを夜にゆったりと珈琲を啜りながら聴くことが多いですね~、優雅…笑

では紹介に移らせていただきます
今回も二曲ほどそんなRnBまたはそんなバイブスを感じるヒップホップが紹介出来たらと思います


オススメヒップホップ紹介①

Leellamarz-Sisi La Famille (Feat. KEEM HYO-EUN & The Quiett)

韓国出身のラッパー・シンガーLeellamarz(リーラマーズ)から一曲
元クラシックヴァイオリニストというヒップホップ畑ではこれまた異色の経歴を持つアーティストです

この曲が収録されているアルバム、VIOLINIST2のジャケットにも少年時代の彼が映っていますね

この曲はVIOLINIST2の中でも個人的にかなりのお気に入りです
Leelamarzのケンドリック・ラマーやJIDを彷彿とさせるような、しかしそこに耽美さも加わった声を用いてラップパートではファンキーに、フックではスムーズに歌い上げていく様子にはもう聞き惚れてしまいますね
ヴァイオリンもプロ級、その上ラップも歌も上手いとか器用すぎるでしょこのヒト…

ビートもすごくいい、豊かなパーカッションの入った横ノリ感の強いドラムスにスリリングなヴァイオリンサウンドが乗ることで品位を保ちつつグルーヴも全く失うことのない絶妙なバランスが生まれていると感じます

そのルーツ、経歴はアルバムの他の曲に対するサウンドプロダクションにもふんだんに生かされておりアルバムほぼ全編にわたってビートにヴァイオリンをはじめとしたストリングスが使用されています

それにより表面的にはキャッチーで、かつ多彩な音像でありながらアルバム全体を通して上品さと深み、統一感が齎されているように思いました

この曲ももちろんですが気が向いた時には是非ともアルバム全編通して聴いてみてください
捨て曲も一切なく非常に高い質を以てまとまったアルバムでした、名ばん


オススメヒップホップ紹介②

Roy Woods - Get You Good

本日二曲目の紹介はこのヒト、カナダ出身のRnBシンガーRoy woodsです

Royの持つ他のシンガーと一線を画す特徴と言ったら何といってもこのヴォーカルの使い分け方が挙げられるでしょう

基本的に黒人シンガーらしいソウルフルさとスイートさを持ちファルセットも華麗ではありますがボルテージが上げるとともにシフトチェンジするかの如くドスの利いた力強い歌声が現れるようになります
その複数の声色の使い分けが本当に見事です
VTEC搭載シンガーって感じですね、ンバアアアアアアアア

またフロウには近年の、特にトラップソウルシンガーにはよく見られるラップと歌唱の丁度中間のようなスタイルも用います

トラップ以降はヒップホップとRnBの境界線は更に曖昧化しており、彼も丁度状況の最中にいるシンガーの一人ということが出来るかもしれませんね

彼はマイケルジャクソン, Drake, PartyNextDoor, また同じくカナダのRnBシンガーthe weekndからインスピレーションを受けているとしています
特にあの力強く喉を震わせる歌い方はマイケルからの影響が強く見受けられるのではないかと感じます

彼の所属するOVOサウンドはかの超有名ラッパーでありポップスタア、Drakeの創設したレーベルなんですがトラップソウルを始めとしたオルタナティブ、またはコンテンポラリーRnBに軒並み強いのが特徴の一つと言えるでしょう

OVOサウンド所属のRnBアーティストには先にRoyのアーティストとしての影響元として挙げたPartyNextDoor, DVSN, Majid jordanらがあげられますがカナダというのは優れたシンガーの生まれる土地柄なのかもしれません

モダンな、特にヒップホップと境界を往来するようなRnBをお探しの場合実際にカナダのアーティストを中心にディグされることをオススメします


あとがき

今回はRnB色の強いヒップホップ、またはヒップホップ色の強いRnBをそれぞれ紹介させていただきました

先にも書いた通り、近年ではヒップホップとRnB、ラッパーとシンガーの境界線はますます曖昧化の一途を辿っています

このまま時代が進んでもジャンルの壁が完全になくなるということはないのかもしれませんがヒップホップを始めとしてあらゆるジャンル間でサウンド、人種、性別のボーダーレス化は進行していくのではないでしょうか

10年先、20年先、数十年先の音楽の姿を見てみたい
そこに向けて変化していく音楽の姿を状況の中で見ていたい

それがぼくの生きるモチベーションの一つになるんじゃないかと書いている途中で思いました笑

ではでは、本日の所はこれにて終了とさせていただきます
ぼくの記事が読んでくださる皆さんにとって新たな音楽に対する出会いとなっていただければ幸いです

これからもたらたら語ります


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