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打ち込み、ゆさぶることに特化した僕の長所と短所。
(しれっと予約投稿に間にあってませんが、まぁ10/27中に投稿してるのであまり気にせずお付き合いください。)
1.先生としてのへいなかの強み
少年院で9年間、来る日も来る日も悪ガキたちと向き合い続けてきた僕。10年ぶりに会った教え子たちが「圧倒的」「異質」と称する程度には、強烈な存在だったらしい。
話す言葉も
書く言葉も
ほかの法務教官にはない説得力とわかりやすさ、強さがあったと。
そう…
僕の「先生」としての強みは、ゆさぶる言葉を吐けること。すっと入り込み、深い所にチクリと刺さる言葉を吐けるということ。専門用語を使わず、納得できる言葉で説明できるということ。
僕の強みは「伝える力」だ。
同じようなことを言える人は多いが、僕ほど伝えられる人はそうはいない。生意気だけどせっかくだからもう一回言わせてもらう。「人にメッセージを伝える」という点において、僕の右に出る人はそうはいない。
自分にとってはあたりまえで、呼吸するようにできる武器のひとつだ。
その一方で、僕はこの2年くらいずっと、ある弱点を自覚しながら生きてきた。
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2.先生としてのへいなかの弱点
それは、「ワークショップ」が苦手だということ。
視点
思想
コツ
見解…
これらを伝えることには長けていても、具体的なスキルを練習させることが僕にはあまり得意ではない。そういうスタンスの指導をずっと放棄してきた。
それは少年院という環境の影響もあると分析している。
非行少年は基本的に、成長や更生へのモチベーションがない。非行を肯定的に捉え、健全な社会生活を「つまらない」と否定する。彼らと真っ向勝負で向き合って説得できる大人はおらず、彼らの目には世の中が灰色に見える。
そんな子たちを相手にワークショップ…?
僕はそれを放棄した。
それより先に必要なことがある…と。
少年院は生活と学びが同じ空間で展開される。法務教官の指導も講義中にとどまらない。講義で伝えたことはその直後の寮生活ですぐ実践を問われる。
本当の指導はむしろ寮の日常生活の中にこそあったと思っている。
だから僕は、ほとんどワークショップをやらなかった。とにかく子どもたちの最深部に届くように言葉を吐く。練習はなし。ゆさぶられて思わず行動化してしまうような…動機づけと発見の嵐を生む。それが僕の基本スタイルだ。
だから僕は、ワークショップ形式の指導にいまいち明確な自信がない。「やればそこらの奴よりはできるけどさ…」って程度。僕にとっては弱点だ。
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3.上質な手本を見て思うこと
昨日、とある経営者とともに都内の高校で特別授業をやってきた。
テーマは「きく力」
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。