Kindle出版にX(Twitter)は効果あるか
実際にやってみた結果
↓
「実力のないXは効果がない」(どころかデメリットが生じがち)
……となった。
*
Kindle出版をするにあたり、僕は当初はXをしなかった。
ただ次第にKindle本の販売数が増えてきたこともあり、SNS発信もしていけばさらに売れないだろうかと考えて、Xを始めてみることにした。
しかしKENPもロイヤリティも、Xを始める前、継続中、やめた後で特に変化はなかった。
それならリソースを省くだけ損(デメリット)だと思えた。
*
ただしこれは僕がXを積み上げてきていなかったからでもある(というかたぶんそれが全てかも)。
Xを試してみた期間も、1~2ヶ月のことで、しまいには毎回履歴を全削除してしまっていた(それを2、3回繰り返した)。
よって実力のあるXアカウントが発信したら違う結果になるかもしれない。
実力のあるXアカウントとは、
・フォロワーが多い
・インプが多い
といった、簡単にいえば「ウケている」アカウントのことだろう。
それはつまり多くの人に見られているということなので、それだけ認知の獲得が期待できることになる。
*
しかし、そのウケた分だけ本が売れるかというと、たぶん違う。
Xがウケているというのは、あくまでX上での情報やコンテンツが楽しみにされているということでしかないからだ。それがイコールでその人の本を買うとはならない(というかたぶんほとんど買わない)ことだろう。
漫画家の浅野いにお氏が、とある記事で以下のようなことを述べていた。
すでに有名である浅野氏ですらこう実感しているのだから、無名の作者がXだけでがんばっても効果は推して知るべしではないだろうか。
*
もちろんXきっかけで売れるようになることもあるかもしれない。
なのでできることならXなどのSNSも並行して行う方がいいに違いない。
できることなら。
しかしリソースの問題がある。下手なSNS運用にかまけているくらいなら、主力である商品作成に励んだ方がいい。
また向き不向きの問題もある。
これはXを何度かやってみて個人的に思ったことだが、Xは「書く」というより「喋る」ものに近い気がする。書き言葉より話し言葉の方が主流だし、話題を共有するものだし、コミュニケーションツールでもあるから。
それらは正直なところ僕の苦手分野だし、そもそも興味のない分野だ。
noteの方が続けられているのも、noteが「記事」を「書く」ものだからなのだろう。
向いていないことに優位性はないから、やらない方がいいように思えてならない。
*
そもそも本が売れるにはどういう要因がいるだろう。
基本的には話題になればいいはず。
話題になるということは、他の大勢の人が話題にするということだ。
それは裏を返せば、自分が宣伝しても(あまり)意味がないということになるのではないだろうか。
単純に、自分が作ったものを「これおいしいですよ」と言うより、誰か他の第三者が「これおいしかった」と評価した方が説得力は強いのだから。
よって、Kindle出版にXの効果がとびきり、明白にあるかというと少々疑問だ(X力のない者には特に)。
Xが好きで続けるのが苦でない人はいいが、そうでない人は優先してやるまでのことではないように思う。
✅ちなみにKindle出版は、SNSや宣伝なしでもある程度は売れます。その個人的な経験を下のKindle本に記しましたので、興味がありましたら参考にしてみて下さい。↓
その分活字を取り込んで吐き出します。