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電動キックボードに乗り遅れたおじさんの世迷言

信号で止まっている電動キックボードを見て「あの人ちゃんと止まってて偉いな」と、一瞬つい思ってしまった。
それぐらい信号無視が多い。自転車しかり。
歩行者より多いと思う。

歩行者の立場で、自転車にぶつけられるのは危険だし大怪我を負わされる恐れは大いにあるが、電動キックボードの場合、真正面でなければその角度によっては、あちら側が痛手を負う確率も高そうに思える。
あるいは避けようとしてバランス崩して転倒したり。
乗ったことも触ったこともないから、"ちゃち"なイメージをし過ぎているのかもしれない。実際は意外とズッシリとした重量で安定感があるのだろうか。

しかし、私のように毎夜、腕立てとスクワットをギリギリ汗をかかない程度に30回ずつ行っているような筋トレマッチョ人間は、弾き飛ばしてしまうかもしれない。
また、マンホールなどで滑るとの話しも聞くし、ちょっとした段差も危ないと。
ひっくるめて、皆で実証実験させられているかのよう。
そう考えると、これによる事故の加害者もある意味では被害者のように思えてくる。
ルールを守らないのが悪いのだけど、提供側も守らないだろうとの予測は当然しているし、それを承知の上での運営だろう。

こうやってキックボード、自転車、自転車みたいなバイクなんかが信号無視してワチャワチャした光景と、おまけに円安で、なんか日本は本当に東南アジアの仲間入りを果たした感がある。おまけに暑いし、昨日の昼はガパオライスで今日はパッタイだし。
それにサッカーのタイやフィリピン代表のイレブンを足して割った顔をしているし、私は。

乗り物自体は極めて近未来的なのに、それが街中を走る姿は不思議と貧乏くさい印象。
でも住宅街のクネクネとした道をトロトロと走るのは楽しそう。
本来それぐらいがちょうど良いものではないかと思う。
それならそれで、なんかちょこまかと邪魔くさいとか思うのだろうな、どうせ私は。

しかし、それの普及により、一部の上の人達が利益を得て、私たち庶民は命懸けで車の脇を剥き出しで並走させられるという、まるで金持ちの遊びのようにも思える。
映画「ランボー4」にて、田んぼか何かの沼地に地雷を適当に投げ込み、そこを捕虜に走らせて、誰が無事に端まで辿り着くかを賭けて遊ぶという場面を想起した。
さすがにこれは言い過ぎか。

今のところ、使う使わないは個人の自由だが、嫌でも使わざるを得ない状況になるのだけは勘弁してほしい。
もし、ゆくゆくはそうなるのなら、早めに知らせてほしい。今から練習するから。

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