足_1

道の途中を楽しむ

誰に言われたでもない。

自分は誰で、どこに向かいたくて何がしたいのか。

そんな問いかけを日々の暮らしの中でわすれてしまう。


子供のころは夢があった。

「将来は医者になってたくさんの人を元気にするんだ」

その夢をかなえるために必要な資格も知識のことも何も考えず

ただ気持ちだけはすでに名医になったつもりだった。


ところが時間が過ぎるなかで、なりたかった夢をいつしか忘れ

その時を生きる生活になっていることに気づく。


長い人生を生きるなかで、正解を求めるようになった。

大人になるということはきっとそういうことなんだろう。

医者になりたいと目を輝かせていた子供のころの自分は

今の俺を見てどう思うんだろうか。


日々の生活は続く。

子供にはもどれない。

だからこそ、あの頃に持っていたものを取り戻す作業。


乾燥した人生の中で目を輝かせるような時間や瞬間を多くしていくこと

「大人として生きていく」その楽しみはきっとそこにあるんじゃないかな。



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