2020年の米国株参考銘柄のパフォーマンスと2021年の参考銘柄について

マネックス証券 

チーフ外国株コンサルタント 岡元兵八郎 

2020年の米国株参考銘柄のパフォーマンス

私の昨年の通知表を公開します。
一昨年2019年12月23日マネクリで2020年の参考銘柄を紹介しました。その10銘柄のパフォーマンスは以下の通りです。2019年12月23日から2020年12月31日までの株価だけの平均リターンは+108.6%、配当の再投資を含むトータルリターンは+110.1%でした。ベンチマークであるS&P500指数のリターンはそれぞれ+18.7%と+16.5%でした。
このような高いリターンを出せたのは、1年間で742%上昇したテスラが入っていたからですが、テスラを抜いたとしても残りの9銘柄だけの価格だけのリターンは38.3%、配当込みのトータルリターンは40%となりました。

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                   (2019年12月23日~2020年12月31日)

10銘柄のうち8銘柄がトータルリターンではプラスとなり7銘柄がS&P500指数のパフォーマンスを上回りましたので対指数のリターンは7勝3敗ですテスラ以外にポートフォリオを牽引したのは、エヌビディア、アップル、アマゾン、グーグルなどのグローバルなハイテク銘柄でした。
一方、二桁のネガティブリターンを出したのはバンク・オブ・アメリカシティグループの銀行株ですが、こちらは新型コロナ禍経済の悪化の影響を受け下落となりました。銀行株は来年経済回復の流れで上昇すると考えています。
原則こちらで紹介している銘柄は、長期的に投資ができる銘柄だと考えており、2021年にも継続してお勧めをしたいと思います。

2021年の米国株参考銘柄リスト

12月18日付のマネクリで2021年末のS&P500指数のターゲットは4100と説明しました。2020年12月31日の引値の3756からは約9%の上げを予想しています。2021年の参考銘柄は以下の通りで、今年S&P500指数のリターンをアウトパフォームすると考えています。参考に、2020年12月31日引け時点の終値を記載しています。

★長期成長銘柄
アップル (AAPL) $132.69
アマゾン (AMZN) $3256.93
シンタス (CTAS) $353.46
ディズニー (DIS) $181.18
アルファベット(GOOGL) $1752.64
ジュミア・テクノロジー(JMIA) $40.35
コカ・コーラ(KO) $54.84
ローズ (LOW) $160.51
ナイキ (NKE) $141.47
エヌビディア (NVDA) $522.20
プール (POOL)$372.50
ペイパル (PYPL)$234.20
バージン・ギャラクティック(SPCE)$23.73
スクエア (SQ) $217.64
テラドック・ヘルス(TDOC) $199.96
テスラ(TSLA)$705.67
ジロー・グループ (Z) $129.80

★経済回復関連銘柄
ボーイング (BA) $214.06
バンク・オブ・アメリカ (BAC) $30.31
ブッキング・ホールディング (BKNG) $2227.27
シティグループ (C) $61.66
ディア (DE)$269.05
ジェネラル・エレクトリック (GE)$10.80
ゼネラル・モーター (GM) $41.64
サウスウエスト航空 (LUV)$46.61
ライブ・ネーションズ・エンタテイメント(LYV)$73.48

★バイデン関連銘柄
キャタピラー (CAT) $182.02
マーティン・マリエッタ・マテリアルズ (MLM) $283.97
ネクステラ・エナジー (NEE) $77.15
プラグ・パワー (PLUG)$33.91

★ 高配当銘柄
AT&T(T)$28.76、 配当利回り 7.23%
シェブロン(CVX)$84.45、 配当利回り 6.11%
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM) $82.79、 配当利回り 5.80%

昨年12月の動画でもご説明していますが、今年は小型株とバリュー株がS&P500指数をアウトパフォームすると考えていますので、SPDRポートフォリオS&P600小型株式ETF(SPSM)やSPDR S&P500バリューETF(SPYV)などへの投資が良いのではないかと思います。
また、ここ数年パフォーマンスがさえなかった新興国株式にも投資妙味があると考えており、新興国株への投資をする場合バンガードFTSEエマージングマーケッツETF(VWO)が良いと考えています。

★ ETF
SPDRポートフォリオS&P600小型株式ETF(SPSM)
SPDR S&P500バリューETF(SPYV)
バンガードFTSEエマージングマーケッツETF(VWO)

これらの銘柄に投資をされる場合、私はいつも言っていることですが、時間の分散で買ってください。つまり、一回で買ってしまわないで、何回かに分けて買うという事です。その理由は、初めて買うその時が、株価が最も安いレベルではない可能性が高いからです。
特に、テスラ、バージン・ギャラクティック、ジュミア・テクノロジー、ジロー・グループについては長期的には魅力的な銘柄であるものの、株価のボラティリティが高く、株価が乱高下する可能性がありますので、投資をする場合そのようなボラティリティに耐えられるかも投資をする判断の一つとしてご検討ください。

*株式投資はリスクを伴います。このリストの銘柄はリターンを保証するものではありません。十分にリスクを勘案したうえで、ご自身の判断で投資をするようお願いいたします。


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