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淀川に潜む高級魚(実釣レポ有り)

 大都市大阪。そのド真ん中を流れる淀川で、日本を代表する高級魚、タイが釣れる事を皆さんは知っているだろうか。      

 高いものでは一匹数万円で取引きされるあの高級魚が、高層ビルひしめく梅田のすぐ横を流れる淀川で釣れるという。にわかには信じ難いこの話を私が初めて耳にしたのは高校一年生の頃だった。当然、私のファーストリアクションはと言うと

"ハァ??なに言ってんだコイツ……"

だった。

 中学を卒業したばかりの子供でもタイが高級魚である事くらいは知っていた。それがチャリで数分の川で釣れるなんて信じられる訳がない。半ば呆れていた時、ふとある事を思い出した。中学生の頃、ほぼ毎日一緒にバス釣りに行っていた友人が、淀川のすぐ隣りを流れる神崎川で手のひらサイズのタイがいっぱい釣れたと話してきた事があったのだ。

 その時は特に気にも留めなかったが、この話を思い出した瞬間、「まさかな、、」とは思いつつもガチッと何かがハマった気がして強烈に興味が湧いた。半信半疑ながら、早速いつも行っていた釣具屋で店員を捕まえて聞いてみた。店員の返事は意外なものだった。




店員「あ〜〜、メッチャ釣れるよ。」

 

何と本当だった。淀川でタイが釣れる。その事実に衝撃を受け呆然としていた私に、店員さんは淀川に潜む"タイ"の真相を教えてくれた。


●淀川に潜むタイの正体

 店員さんが教えてくれたタイの正体、それは黒鯛だった。更に細かく言うと黒鯛の中でも、尾ビレと胸ビレが黄色がかっている「キビレ(黄鰭)」という魚だった。

 見た目はタイの様に赤色では無いものの、同じタイ科だけあって姿形はそっくりだ。キビレは冬の間、海へと移動し春になると海水と淡水の混ざる汽水域に戻ってくる為、淀川で釣れるとの事だった。この日を境に私はキビレ釣りを始めた。そして今日に至るまで毎年春〜夏にかけて淀川でのキビレ釣りを楽しんでいる。

●釣行レポート

 随分と前置きが長くなってしまったが、さっそく今夜の釣行レポートを始めたいと思う。

 ポイントに到着したのは午後18時過ぎ。梅田のビル群が目の前に広がる阪急十三駅近くのゴロタ場だ。時間的にまだ少し早いが、夜釣りにおいては安全の為にも明るいうちにポイントに入り地形を把握して置く必要がある。

 今回使用するリグ(仕掛け)は、キビレの大好物であるカニやエビを模したワームをチョイスした。

*issei ジャコバグ2.6inch

シンカーとフックをセットするとこんな感じ

*シンカー:5g フック 1/0

 キビレの基本的な釣り方としてはキャスト後、ボトムを感じながらのズル引き、あるいはリフトアンドフォールの繰り返しとシンプルだ。投げては巻き、投げては巻きを繰り返していると、

ゴンッ…………ゴゴンッ

竿先に重みが乗ったのを確かめて、グンッ!!とフッキングするも痛恨のバラシ、、

その後も何度かアタるものの乗せきれない。次第に諦めムードが漂いはじめ「あ〜、帰って孤独のグルメでも観ようかな〜」なんて考えていると、突然


ガンッッ!!!

とひったくるような当たり。ドラグが甘かったのかガンガン糸を出されるも何とか岸まで寄せ、無事ランディング。

35cm。淀川では平均的なサイズだが引きは強烈だ。

 この後も暫く釣りを続けるが結局、この一匹を最後にアタリも止まり午後22:00納竿とした。予想では最低3匹は釣るつもりだったので若干の悔しさは残る結果となったが釣れただけ良しとしておこう。

以上、グダグダな釣行レポートでした。ご覧頂き有り難うございました。

【追記】淀川に限った話では無いが、釣り場のゴミがかなり目立ちます。釣り糸や仕掛けの袋など、自分が出したゴミは各自持ち帰り、綺麗な釣り場作りを心がけましょう。

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