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アフリカ事件簿 #21 ~そんな中でもはっとした言葉たち②~

このnoteは、下記のマガジンで不定期連載中です。

アフリカの人たちと働いていて、
基本的には「は?」とか「え?」の連続なのであるが(笑)、
たまに不意に投げかけられた一言に
心を動かされたり、
自分の小ささに気づかされたりすることもある。

その中でも、特に印象的だった言葉を紹介したい。

②これが人生だよ

2021年のことだったと思う。
コロナ禍で日本人の移動が制限されていたこともあり、
ボツワナのあるコンサルタントに、
地方での調査を依頼したことがあった。

地方への移動にあたって、
空港にカウンターがあるような
大手会社のレンタカーを使うことも検討したが、
予算の都合上、普段は首都内のセダン利用で
お世話になっているレンタカー会社に、
四駆自動車の手配と運転手派遣をお願いした。
(レンタカー会社の社長兼、運転手でもあるEさんである)

準備が整って一安心、とコンサルタントを
地方での調査に派遣したその日、
コンサルタントからわたしにクレームの電話が鳴り響く。

「車のエアコンが効かない!」
「道が悪すぎる!」
「運転がへたくそ!」

後から運転手のEさんに聞いたところによると、
運転中もとにかくずっと
ヒステリックに怒られていたそうな・・・

わたしもそのコンサルタントのヒステリックさは
追って知ることになるのだが、
地方調査から帰ってきた運転手のEさんに

「災難だったね・・・」

と伝えたところ

「確かにしんどかった」
「ベストは尽くしたけど、出張中ずっと謝ってたよ」


「けれど、これが人生だからね」


年配の人の「これが人生だよ」の重みと説得力はすごい。
(運転手Eさんは、アラ還だと思われる)

そういえば、わたしが現役で大学に落ちたときも、
祖父から「これが人生です」と書かれた手紙をもらったっけ。

わたしなら、相手に文句を言って怒ってしまいそうな場面で、
自分の非も認めながら「これが人生だよ」と言える強さ。
わたしが見習いたいと思っているものの1つである。

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