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生まれ落ちた時に与えられるもの

生まれ落ちた時に与えられるもの
それはたくさんある人もいれば
少ししかない人もいる
そもそも、多いとか少ないとか
そんなもの大きくなって
誰かと比べてみないとわからない
ただ確実に与えられるだろうものがある
"ナマエ"
生まれて顔を見てから授かる人もいれば
生まれる前に授かっている人もいる
安直だが素敵な授かり方で
5月生まれだからさつきとなる人
親から生まれた瞬間にこうなってほしいと
呪いをかけられる人
ナマエの授かり方は十人十色なのだ

生涯で親からもらうものはたくさんある
ナマエもそのひとつ
ほとんどの人が死ぬまでそれを背負って生き抜く
形がないはずなのに
まるで形があるように自分に纏わりつく
名前を授けるという行為は尊い

日本であれば
単に音としての名前だけでなく
文字に起こしたときの名前も尊重される
漢字かひらがなか
その文字にはどんな想いを込めるか
時には画数で幸せを決めたり
願ったりする人もいるようで
もしそれで幸せになれるなら
今頃みんなが幸せだ
なんて思ったり

「どうしてナマエについて書きたくなったのか」

noteのエディター、コラムニストとしてのナマエ
これを決めるにあたって
自分の本当のナマエを見つめ直していたからである
こう書いているからには
noteで使っているのは本名ではない
じゃあ
なんなのか
僕が生まれた瞬間に死んだナマエなのだ
形ないものなはずなのに死んだのだ
逆に
僕の生まれた性が違えば
生きていたはずのナマエなのだ
そして
こんな人日本中探しても
滅多にいないかもしれないが
僕はそのナマエを生かしてあげたかった
可愛いし
好きだ
だから
noteで生かすことにした

生まれ落ちたときに与えられるもの
もあれば
生まれ落ちたときに与えられなかったもの
もあるのだ

今回はナマエだった
他にもきっとあるはずなのだ

僕たちは
生まれ落ちたときに与えられたもので
生まれ落ちてから積み重ねたもので
今を生きていくしかないのだ

おわり


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