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アニメ・漫画批評

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記事一覧

『葬送のフリーレン』における〈尊さ〉

 『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人・アベツカサ、小学館)が人気を博している。  なぜ…

Sakiya ARAKAWA
3週間前
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TVアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」所感

 TVアニメ『呪術廻戦』(原作: 芥見下々)第2期「懐玉・玉折」を見た。五条悟はいかにして「…

Sakiya ARAKAWA
8か月前
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What does "Lycoris Recoil" tell us about absurd demotion?

Introduction This article considers the absurd demotion within the organisation from…

『リコリス・リコイル』から組織内の不条理な処分について考える

はじめに 今回は、TVアニメ『リコリス・リコイル Lycoris Recoil』(足立慎吾、アサウラ、い…

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なぜ私たちはフィクションの世界にのめり込めるのか

はじめに 2021年12月29日(水)に、川崎109シネマズで『呪術廻戦0』(IMAXレーザー版)を観て…

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大人と子どもの関係性をメタ認知する——『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリ…

はじめに 2021年12月1日にTOHOシネマズ新宿で『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリュ…

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を外国語で観て気づいたこと

はじめに  先日よりAmazonプライム・ビデオで『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』(以下、『シン・エヴァ』)が多言語で全世界に配信されるようになりました。  私はさっそく英語・フランス語・ドイツ語の吹き替え字幕で『シン・エヴァ』を堪能してみました。『シン・エヴァ』だけでは飽き足らず、改めて『序』もドイツ語で観てみました。  普段はあまり外国語で映画を観ないので、新鮮な気づきがいくつかありました。その一つが、吹き替えと字幕とでは、同じ言語であっても、キャラクターが異なる単

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』における「人類補完計画」のドイツ語表記とその意…

はじめに 今回は『人類補完計画』のドイツ語表記について見ていきたいと思います.  先日,…

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』についての備忘録

はじめに 『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』(2021年,以下『シン・エヴァ』)を4月14日(水)…

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The meaning of 11.03 seconds in the "Evangelion: 3.0+1.0 Thrice Upon a Time"——…

Introduction I saw "Evangelion: 3.0+1.0 Thrice Upon a Time"(2021) at TOHO Cinemas Sh…

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』における11.03秒の意味——ニアサードインパクト…

はじめに 3月10日にTOHOシネマズ新宿で『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』(2021年)を観てき…

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My impressions of the old Evangelion movie

IntroductionToday, I saw "Revival of Evangelion: Neon Genesis Evangelion The Movie Death…

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旧劇エヴァを観たからには何か書かなきゃいけないと思って

はじめに 新宿ピカデリーで『REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRU…

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「文字じゃない言語」──山口つばさ『ブルーピリオド』

はじめに Twitterで「インテリヤンキーが絵をかく楽しさに目覚める話」というものを見かけた。 読んでいるうちに引き込まれた。 『ブルーピリオド』という漫画らしい。 第1巻が電子版で無料で読めるということで、Amazon Kindleで第1巻を購入した。 結局、読み進めるうちに最新第5巻まで購入した。 それにしても、なぜこんなに引き込まれるのだろう。 ねとらぼの対談も面白い 『ブルーピリオド』の作者である山口つばささんと、画家の中島健太さんとの対談が「ねとらぼ」