写真家はハワイでクジラの夢をみる
3月のハワイは季節の変わり目ということで、雨季もいよいよ終わりといった頃になります。今回の滞在中はほとんど雨に降られず、幸運なことに素晴らしく晴れた日が多かったです。南の島特有のスコールも少なく、楽しみにしていた虹を見ることができなかったのが少しばかり残念ではありましたが。
そして、3月はクジラたちの移動の季節でもあるようです。餌場を求めてハワイからアラスカへ向かう直前なので、もしかしたら会えないのでないかという心配をしつつ、ホエールウォッチングに向かいました。そう、実は今回の一番の楽しみはクジラに会えることだったのです。
「ブリーチング」と呼ばれる、海面を割って飛び出すクジラのダイナミックなジャンプの写真を撮りたい。まさか自分がそんな写真を撮るチャンスを手にするとは想像すらしていませんでしたが、いざとなると、ナショジオの表紙になるくらい美しい写真を妄想にてイメトレ済みです(根っからの楽天家ですね)。
ホエールウォッチングの予行練習として、千葉の鴨川シーワールドでシャチのジャンプシーンの撮影練習しようかと真剣に考えていましたが、日程の都合が合わず断念(後で冷静になって考えると、あまり意味ない)。
さて、当日。
ゾディアックみたいな、いかにも冒険心をくすぐる小型ボートで向かいたかったのですが、(家族の船酔いの心配もあって)数百名が乗船できる大型船ツアーをチョイスし、港から15分ほど離れた沖合へ向かいます。
やがて船がスポットに到着し、速度を落とすとすぐに「ブロー」と呼ばれる潮吹きが見られ、ザトウクジラの群れを発見。大勢の嬌声の中、一心不乱にシャッターを切ります。テンション、いきなりマックス!
続いて尾鰭を海面に突き出すお馴染みのポーズにさらに興奮。さぁ、いよいよブリーチングか?いつでも来い!と気合を入れてカメラを構えます。これ以上ない好天の青空を背景に、広大な海原から飛び出す巨体のクジラ。この瞬間のために、記録的な円安にも負けず無理して家族旅行に来たと言っても過言ではありません。
ですが、いつまで経っても潮吹きと尾鰭パタパタを繰り返すだけで、全然飛んでくれません。頼む、鴨川シーワールドみたいじゃなくても良いから、一回くらい飛んでくれ!
やがてその願い虚しく、ビッグジャンプを見れないままツアーは終了。結局、頭一つくらいのジャンプが1回見られただけでした。それでも初めてみる本物のザトウクジラの群れは感動でしたが(写真的には完敗です)
(結論)ナショジオへの道、まだまだ遠し。
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次回は、またまた東京お散歩シリーズでも紹介しようかなぁ、と考えています。
それでは、アディオス!
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