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即売会初心者、コミティアに行く

 会場内で記事を書き始めるやつがあるか……って感じですけれど、初めての即売会でまさに「カルチャーショック」を受けたので、新鮮なままの感想を残しておくことにします。
 いろいろな意味でお世話になっている方にご挨拶差し上げるためというのが発端で、いままで(主に人混み耐性の点から)避け続けていた大規模同人誌即売会へ赴くことと相成ったのですが……。こんなに楽しいならもっと早く教えてくれよ〜!!!
 開場後真っ先にご挨拶してしまってひと仕事終えたような気分でいたところ、「せっかくだし一通り見て回ろう」と全サークルの前を練り歩いてみたのが結果大当たりでした。そこに広がっていたのは全国あらゆる場所であらゆることに打ち込んでいる人たちの活動の成果で、ただ「好き」という共通項で集まった秩序ある無秩序というか、とにかく熱量にあふれ、それでいて誰も否定されることのない心地の良い空間でした。
 人の風体と成果物を見比べるのがなにより楽しく、(ちょっと失礼かもしれませんが)本当にどこにでもいそうな、自分と同じ「人間」がこんなすげえもの、熱量のあるものを作ってるんだという実感がふつふつと湧いてきました。絵を描いてそうな人も、一見そうは見えない人も、写真が好きそうな人も、動物を愛する人も、18禁ロリを描いて売っている人も、意外も想像通りも含めたあらゆる意味での「へえ、この人が!」のオンパレードで、同人誌を買う場所という以上に人が集まる場所として最高にクレイジーで刺激的だったように思います。誰でも創作していいんだ、なんでも創作ってことにしていんだ、みたいな気づきや安心もあって、僕もちょっと、何かを作りたくなるよな……。その後も、見本誌一冊だけ置いて読書に耽る女性、喧騒に包まれながらぼんやりおにぎりを食む男の人、激エロ同人誌を臆面もなく宣伝する売り子、と次々見ていくうちに、これってもしかして真の意味での「文化祭」なのではないか、と思い至ります。中学や高校のそれより「文化」してるんですよ、感覚的に。ここで冒頭に戻るわけですが、この感覚をして「"カルチャー"ショック」と表現したのでありました。いやホント、カルチャーが渦巻いてら!!

 おわりです。

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