#64 ゼミの飲み会(12/8)

 友達が欲しいと意気込んで入ったゼミ。新しいコミュニティが欲しかったのと本当に自分で学びたいと思えることを見つけたかった。何に対しても興味が強く沸き起こる方ではない。いろんなことにそれぞれうっすら興味があって、深くはものごとにのめりこめない。勉強においてもそうで、一つの学問に対して熱心になれる人がうらやましかったし今の私にないものを見つけたかった。しかし、大学四年生を迎えた今、友達はゼミではできなかったし学問を必死こいて学ぶこともできなかった。それが悔しい。
 とはいえ、人と少しは話すことができるようになったな、というのが今の自分に対する感想。自分の中では確実な進歩で、周りに比べたら当たり前のことが頑張れば当たり前にできるようになったレベルかな。怖気つかずに話せるし、多少なら自己主張できる。そんな自分を誇りには思えないけれど、まあそんな自分を受け入れて生きていくしかないと思えるくらいにはなった。慣れたのかもしれない。

 ゼミの友人との飲み会へ行ってきた。ゼミ長は相変わらず卒論やる気がないと言っていたが、結局みんながすごい出来と思うものを成し遂げるだろう。卒論以外のこの時期やることがないというゼミ内カップルに同調していたが、二人は卒論が順調なのだ。私は共感している場合ではない。他の人もそれぞれ個性があって、自分があって。

 ところでゼミのメンバーが海外旅行に行ってツアーで訪れた地の解説を聞いたらしい。それを他のゼミのメンバーに悠々と話していた。隣の宅で彼女の方が、「帰りのバスで私に壁打ちしてた」と笑いながら話していた。友人にお土産はいらないから代わりにお土産話をお願いされたらしく、そのために話す練習をしていただとか。こういうところ行った、そこはこういう歴史がある、どういう人が参加していたなどなど、さまざまな情報を話していった。たしかに彼は話すのが上手だと思っていたが、裏でそんな努力や練習をしていたのかと感心した。私もできればラジオを通して話の訓練をしたい。

<後記10/13>縁側びより#07更新しました!ぜひお聴きください。


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