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「友とコーヒーと噓と胃袋」Mr.Children~まいにちミスチルモノローグ#6~

どうも!へいまるです。3月になりましたね。春のぽかぽかさは少しぼくの心をざわつかせます。まだ冬の匂いを帯びた自分の体や心が、華やかさを身に纏い始めた周りの空気に置いてけぼりにされているような気がして、悲しいような、焦りのような、ふわふわとした感情に苛まれます。

ま、とりあえずそれはそれとして。今回は、「友とコーヒーと噓と胃袋」!アルバム『Q』(2000)収録です。

まあ何と言っても、ベースがカッコイイ!!ずっとこのメロディーのベースを耳に入れておきたいくらい病みつきになります。そしてこの歌詞!!かなり中毒性の高い歌詞なため、ご注意です(笑) Mr.Childrenのダークな歌詞って何だか猛烈に聴きたくなる時がありますよね。

あぁ男もまた女によって変わるんだなぁ
最近は紅茶よりもコーヒーを飲んでるんだよ
あの娘の吸う煙草の口の中の残り香と
にがいコーヒーとの相性がとてもいいから

飲むよ 飲むよ 飲むよ 飲むよ

何でしょうね。「あの娘の吸う煙草の口の中の残り香」なんてフレーズどっから湧いてくるんでしょうね?笑 どことなく村上春樹の書く小説に出てきそうな表現のように感じます。いいですね~。

この歌詞の後に、桜井さんの狂信的な独白があります。これが心の中で燻る魂の叫びのようでクセになるんですよ。とてもじゃないけど心のとろけるようなラブソングを歌う人には思えない。「表現者・桜井和寿」ここにありです。

叫びの後はこの歌詞。

そう僕の今年の運勢はとてもいいんだなぁ
下らないB級雑誌に書いてあったけど
信じる事の出来そうな位のかわいい嘘は
なるべく信じてみることにしたんだから

細かいけど、「下らないB級雑誌」とかいうフレーズがいい味を出してますよね。

さぁ見てみろよ今や世紀末は遠い過去の話だ
そもそもキリスト教に僕はなんの信仰もない
罰当たりと言われてもクジラやイルカの肉も食べる
悲しみも 憎しみも 愛しさも 優しさも いやらしさも
食べるよ 食べるよ 食べるよ

でましたダークMr.Children。「はらわたが煮えくり返る」とか、「断腸の思い」とか、感情と臓器が繋がっていることをぼくらは自然と理解していますが、それとこの歌詞は通づるものがありますよね。

だから胃袋よ あぁ僕の胃袋
もっと強靭たれ もっと貪欲たれ
なんだって飲み込んで なんだって消化して
全部 エネルギーに変えてしまおう

歌詞そのままの意味を受け取ると、ただの暴飲暴食の歌ですけど、そんな浅い歌ではありませんよね。ここでは胃袋=感情、もっというと「臓器=感情」と捉えることができて、

ポジティブな感情も、ネガティブな感情も、しっかりと自分の身体を通過させて、時にはそれをエネルギーに変えて、自分の血肉に変えて、生きていこうっていうメッセージを読み取ることもできるのではないかと。


これが「友」の話から始まった曲だとは思えないくらいの世界の広がりですよね。いや~、やっぱりMr.Childrenは深い。好きです。


では今日はこの辺で。

読んでいただきありがとうございました。

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