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新NISAのデメリットとは?

投資を始めるにあたり、新NISA(つみたてNISAおよび一般NISA)は多くの投資家にとって魅力的な選択肢ですが、他の投資先も視野に入れなければいけません。特に、海外ファンドでの運用は、新NISAと形態が酷似しているにも関わらず、平均利回りが新NISAの期待値よりも上回っている為、検討に値する選択肢として強く推奨されます。

▼筆者の経歴
2020年に三菱UFJモルガンスタンレー証券を退職後、IFAを経て2024年にお金の総合相談所を開設したいとFundparkを開業。自身でも資産運用を行う傍らで、無料で投資や資産運用に興味がある人に正しい運用方法を提案。提案先で運用を始めると自社に収益が発生する仕組みを確立させ、今に至る。


新NISAの魅力とその限界

新NISAは、日本国内で提供される税制優遇制度であり、多くの個人投資家にとって大きなメリットがあります。

メリット:

  1. 非課税枠の提供:新NISAは、一定の投資額に対して配当や売却益が非課税となる枠を提供します。

  2. 初心者向け:少額からの投資が可能で、長期的な資産形成を目指す初心者に適しています。

デメリット:

  1. 投資商品の制限:新NISAで投資可能な商品は限られており、選択肢が少ないため、特定のリスクやリターンを求める投資家には不向きです。

  2. 非課税期間の終了:非課税期間が終了すると、投資資産は課税口座に移され、税負担が発生します。

海外ファンドの魅力

一方で、海外ファンドは新NISAにない多くの利点を提供します。

高いリターンの可能性

海外ファンドは、成長市場や新興市場への投資を通じて、高いリターンを期待できます。特に、過去数十年間のデータを見ると、平均利回りは8.0%を超えており、グローバルな株式市場では日本国内市場を上回る成長を見せてきました。海外ファンドに投資することで、これらの成長機会を活用できます。

NISAの結果から算出される、新NISAの期待値(利回り)は、平均で3.0~5.0%と言われており、利回りから見ても海外ファンドの期待値を上回ることは出来ません。

分散投資の効果

国際分散投資は、リスクを低減するための有効な手段です。新NISAでは国内市場に焦点を当てた投資商品が多いのに対し、海外ファンドは異なる国や地域に分散投資することで、特定の市場リスクを回避できます。例えば、アメリカやヨーロッパ、アジアなどの多様な市場に分散することで、全体的なポートフォリオの安定性を高めることができます。

低迷を続ける日本に投資をするか、成長を続ける新興市場を含めた海外の市場に投資をするか、どちらが優れているかは火を見るよりも明らかです。

インフレ対策

海外ファンドは、特定の国の経済状況に依存しないため、インフレ対策にも有効です。特に、通貨分散によるインフレリスクの軽減は、長期的な資産保全において重要な要素です。日本国内のインフレリスクに対して、グローバルに分散された資産はより安定したリターンを提供する可能性があります。

多様な投資選択肢

海外ファンドは、株式だけでなく、債券、不動産、コモディティなど多様な資産クラスへの投資が可能です。これにより、投資家は自分のリスク許容度や投資目的に合わせて最適なポートフォリオを構築することができます。新NISAでは選択肢が限られているため、幅広い資産クラスにアクセスできる海外ファンドは大きな魅力です。

専門的な運用(丸投げ投資)

多くの海外ファンドは、国際的に経験豊富なファンドマネージャーによって運用されています。これにより、投資家は専門的な知識と経験を持つ運用者の判断に基づいた投資を行うことができ、安心して資産運用を任せることができます。新NISAでも専門家の運用を受けられますが、グローバルな視点での運用は海外ファンドならではの強みです。

日本の制度は、IFAから指示を受けてご自身で売買を操作しなければなりませんが、海外ファンドであれば、海外の制度を利用可能。海外の制度では、IFAが指示を出して運用機関が貴方の代わりに運用を代行してくれます。丸投げで年利8.0%か、自身で売買して年利4.0%という世界なのです。

新NISAと海外ファンドの比較

リスクとリターンのバランス

新NISAは、長期的な資産形成を目指す投資家に適していますが、リターンの面では国内市場に限定されるため、成長性に限界があります。海外ファンドは、成長市場へのアクセスを提供し、より高いリターンを目指すことができます。

投資の自由度

新NISAは投資商品の選択肢が限られているため、特定のリスクやリターンを求める投資家には制約があります。海外ファンドは、幅広い投資選択肢を提供し、投資家が自分の投資目標に合わせて自由にポートフォリオを構築できる点が優れています。

税制優遇と手数料

新NISAは税制優遇があり、一定の非課税枠が提供されますが、手数料や信託報酬がかかるため、実質的なリターンが減少する可能性があります。海外ファンドも同様に手数料がかかりますが、高いリターンを期待できるため、手数料を差し引いても魅力的な投資先となることが多いです。

まとめ

新NISAは初心者にとって魅力的な選択肢ですが、リスクとリターンのバランス、投資の自由度、成長性を考慮すると、海外ファンドの方が優れている点が多いことがわかります。特に、高いリターンを求める投資家や、国際的な分散投資を目指す投資家にとって、海外ファンドは最適な選択肢となるでしょう。自分の投資目標やリスク許容度を見極め、最適な投資戦略を選ぶことが成功への鍵となります。

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