大人、成熟、幼児性、教育に関することを『ひきこもり文化論』『困難な成熟』からまとめました。『成熟と喪失』も一緒に入れたかったのですが量が多くなってしまったので別の記事に。
全体的に「自分で選んだわけではないもの」あるいは「やりたくないこと」を受け入れた人が大人であるという説明が多い気がする。役割、仕事、家業、災害など。
こちらの記事を読みながら、成長譚?イニシエーション??とかのことを思い出そうとしたけど頭がこんがらがった、、
(タイトル画像はこちらの4コママンガです)
ひきこもり文化論
・対面で交流ができること、待てること
・大人になるには去勢されなくてはいけない
去勢については、橋本治さんの本にも似たようなことが書いてあり彼は「不幸が必要だ」という言い回しをしている。
困難な成熟
・「するべき」「したい」ではなく「〇〇できる」
・ケンカの仲裁役は「成熟した人間であるようなふりをする」ことを求められる。その立場に立った人のことを「大人」と呼ぶ。
こちらは「大人」の話とは少しズレますが↓
・自らの言葉で語らないこと/一般論を言うこと/匿名であることは、自分で自分を「居なくてもいい人間」と規定することにつながる。
教えることについて
・教育とは本来、「代金の対価として商品を渡す」スタイルではない
ほとんどの人は、教育を受けるのは「本人の利益のため」と思っているがそうではなく、実際は「共同体の利益」のためである。
教育を受けることが「本人の利益」という考えは「どうすれば努力を最小化できるか」といった、効率化を求めることにしかならない。たとえば、4回まで休める授業は有給のように全部消化しようとする。
・「尊敬していた人を、今までのように尊敬できなくなったときどうすれば良いでしょうか?」という相談への回答。
この箇所は「こころ」の先生を思い出した。
🐰💬
・大人になることと「効率の良さ」は相反することのように感じる
・共同体とか歴史とか、自分以外の利益を優先させる人が大人?(あなたが「この人が大人だ!」と感じた人が大人だという記述もあったが)
・イニシエーションは去勢の儀式?失恋も同じ役割を果たすのでは
・天才たちは能力が高くて子どものころからの万能感を持ったまま歳をとってしまうから大人になれていない人が多いのではないか
(あと、この「自分以外の利益=役に立ちたい」というのは、他人に搾取されやすい部分でもある。推し活、会社への貢献、やりがいなど)
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